2001年から放送され、世界的に大ヒットした米ドラマ『24 -TWENTY FOUR-』を日本で初リメイクした、テレビ朝日開局60周年記念ドラマ『24 JAPAN』(毎週金曜午後11時15分~※一部地域を除く)が話題を集めている。
『24 JAPAN』は、オリジナル版のシーズン1をベースに、日本初の女性総理誕生が期待される総選挙当日の深夜0時から24時間を、全24話で描く。暗殺者に狙われている総理候補・朝倉麗を仲間由紀恵(40才)、暗殺計画を阻止するCTU(テロ対策ユニット)班長・獅堂現馬を唐沢寿明(57才)が演じる。
注目される『24 JAPAN』のプロデューサー・神田エミイ亜希子さんに、日本版でこだわった演出などについて聞いた。
開局60周年記念作品を伝統ある枠で
一大ブームを巻き起こした『24』のリメイクならば、ゴールデンタイムに放送するのかと思いきや、意外にも23時台の枠に。
「24時間をワンストーリーとしてリアルタイムで進行し、1時間ずつ放送していくのがこの作品の特性です。それをうまく出せるのがこの枠だと、編成とも相談して決めました。放送開始の時間が、ドラマ内のスタート時間に近いこともあります。
また、金曜ナイトドラマは『トリック』や『時効警察』など人気作のある伝統枠で、今回の『24 JAPAN』もこの枠の雰囲気に合っていると考えました」(神田さん・以下同)
主演の唐沢寿明は、本家のお墨付き
今回、米20世紀FOX(以下、FOX)と4~5年に及ぶ交渉の末に、リメイク権を獲得した。ビッグタイトルのリメイクとなると、キャスティングもFOXと相談したという。
オリジナルでキーファー・サザーランド(53才)が演じたジャック・バウアーにあたる、日本版の主演・獅堂現馬役を演じるのは唐沢寿明だ。
「FOXから、契約当初からジャック・バウアーにあたる役は日本でも実力派の役者にしてほしいと要望がありました。実はジャックはスーパーヒーローではなく、家族を思いやったり、妻と別居中に浮気をしたりもする、人間味あふれる人物です。そういう意味でも芝居の難易度が高いので、実力派の俳優さんにお願いしたかった。
演じられるのは唐沢さんしかいないと思い、こちらは自信をもって、唐沢さんならすばらしい作品になる、とFOXに伝えると“素晴らしいキャスティングですね!”という返事がありました」
オリジナルでは「黒人初の大統領候補」だったが、リメイク版では「女性初の総理大臣候補」に変更され、この役を仲間由紀恵が演じた。
「日本初の女性総理になるかもしれない人、となると、誰もが“この人についていきたい”“信じたい”と感じる説得力のある女性で、今の時代に合うフレッシュさのようなものも大事な要素になると考えました。また、大河ドラマで主演を経験され、紅白歌合戦の司会もこなす、国民的女優の仲間さんなら日本初の女性総理候補の役にふさわしいと思ってオファーしました」