「一通りの検査を終えられ、美智子さまも安堵されていることでしょう。皇居に向かわれる美智子さまのお顔は、どこか肩の力が抜けたように感じました。ただ、微熱は続いており原因は不明のまま。お気をつけていただきたいものです」(皇室ジャーナリスト)
上皇后・美智子さまは10月10日、検診のため皇居・宮内庁病院(東京・千代田区)を訪れられた。9月11日から再開されたご通院も、これで約1か月になる。
「週に1度のペースで通われていた検診も、年内はこれで最後になるそうです」(前出・皇室ジャーナリスト)
通院とはいえ、外出の機会は美智子さまにとって気分転換になったに違いない。
「美智子さまは終わりの見えないコロナ禍と自粛生活で、強いストレスを抱えられていたようです。9月までの約5か月間、お住まいの仙洞仮御所(東京・港区)から一歩も出られていなかったのですから。いつもは穏やかな美智子さまが、周囲に強いお言葉で接されることもあったほどのストレスだったそうです」(皇室記者)
美智子さまのお心を苦しめたのは、長年大事にしてこられた「国民との直接のつながり」がコロナ禍で絶たれたこと。しかし、そうした状況でも、美智子さまは国民に少しでも寄り添えるよう、動かれていたという。
「美智子さまは新聞を読まれることを習慣化され、積極的に情報収集をされています。国民の流行へのご関心も高く、熊本県のゆるキャラ『くまモン』に興味を示されたことも。2013年に熊本を訪問され、くまモンと初めて対面されたときには“くまモンさんは『おひとり』なの?”と鋭い質問をされたこともありました」(宮内庁関係者)
そんな美智子さまの最近のご関心は「アマビエ」にあるという。アマビエは江戸時代に、いまの熊本県に現れた妖怪で、鳥のようなくちばしと、うろこが付いた魚の体を持つ。疫病退散に御利益があるとされ、新型コロナ流行下で大きな注目を浴びた。
「美智子さまはアマビエが機体の底部に描かれた日本航空の飛行機『アマビエジェット』をメディアでご覧になり、“かわいらしい”と気に入られたそうです。仙洞仮御所から空を見上げられて、“ここからも見えるものかしら”と目を細められていたそうですよ」(別の宮内庁関係者)
誰より国民の現状を憂える美智子さま。空に浮かぶアマビエに、静かな祈りを捧げられたのかもしれない。
※女性セブン2020年10月29日号