創価高校出身であり「信仰心」も厚いと報じられる石原さとみ(33)の結婚で、注目されたのが、「宗教と結婚」という問題。例えば創価学会では、挙式の方式には「仏前式」と「人前式」があったり、信者向けのマッチングサイトが存在したりと、独自の結婚様式が存在している。では、他の新宗教の結婚はどうか──雑誌『宗教問題』の編集長・小川寛大氏がレポートする。
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生長の家(本部=山梨県北杜市、谷口雅宣総裁、信者約41万人)の信者が話す。
「私は一般の神社で、ごく普通の式を挙げました。相手は無宗教の女性ですが、とくに入信は求めなかったですね。後になって教団の本山で挙式することもできると聞いて、『へーっ』と思ったくらい。一部の熱心な人を除けば、結婚に宗教観を絡ませてはいないんじゃないかな。特に教団から『結婚はこうしましょう』などといった話を聞いた記憶もありません」
立正佼成会(本部=東京都杉並区、庭野日鑛会長、信者約237万人)のある信者も、「特別なしきたりや決まりもなく、みんな普通に結婚して、挙式も一般の式場でしているはずです」と語る。同会に訊くと、「会として定めている結婚式の形式はあるのですが、ここ数年、実際に行なわれたことはありません」(渉外グループ)との回答だった。
真如苑(本部=東京都立川市、伊藤真聰苑主、信者約93万人)も、結婚に関してはおおらかだ。真如苑信者の女性と結婚した東京都内在住の男性はこう話す。
「結婚する時に『君の宗教とは距離を置きたい』と伝えたらあっさりOKで、結婚後も家庭内でそうした話をすることは全くありません。ただ、教団の活動に行く妻に付いていく子供たちは自然な流れで入信したので、今では教団のイベントがある日は僕が家でポツンとしています(苦笑)」
真如苑は公式サイトでも「真如苑に入ると、家の宗教を改宗することになりますか」との問いに〈諸宗教との融和を大切にしていますので、ご自身がおもちの宗教やご先祖が信仰していた宗教を敬い、菩提寺などを大事にされながら信仰していただけます〉と明確に答えている。
真如苑に、結婚のルールを尋ねると、「信仰は本人の自由意志のため、ご信徒それぞれにお任せしております」(広報企画課)とする。日本の新宗教団体の多くは、結婚式や葬儀などの人生儀礼について、独自のやり方を信者たちに強いることは少ないようだ。