国内

キリスト教やイスラム教、異宗派や異教徒との結婚事情は

キリスト教やイスラム教の結婚事情とは(イメージ)

キリスト教やイスラム教の結婚事情とは(イメージ)

「厚い信仰心を持つ」と報じられる人気女優の電撃婚によって、「宗教と結婚」のしきたりに注目が集まっている。そもそも何百年、何千年の歴史を持つ伝統的な宗教における結婚事情はどうなっているのか──雑誌『宗教問題』の編集長・小川寛大氏がレポートする。

 * * *
 日本で約192万人の信者がいるキリスト教も、結婚にはしきたりがある。洗礼を受けていない者(異教徒あるいは無宗教者)との結婚は「異宗婚」と呼ばれ、カトリック、プロテスタントともに教義上は推奨されていない。

「カトリックでは、異宗婚が教会法上の『障害』にあたり、神父様に『婚姻障害免除書』を出すことで初めて成婚となる、と教義上はなっています。ただし、現代社会ではほとんど形骸化しています。教義上は離婚できないと定められていますが、これも時代と共に柔軟に変化しており、実際には離婚する夫婦もいます」(あるカトリック信徒)

 プロテスタントも同様に寛容になってきているという。では、カトリックとプロテスタントなど“異宗派婚”の場合はどうなるのか。

「これは『混宗婚』と呼ばれ、やはり教義の上では望ましいものではありませんが、結婚の障壁になることはあまりない。ただし、熱心なカトリック信徒が混宗婚をする場合は『生まれてくる子供をカトリックにする』と求める場合もあります」(同前)

 結婚自体に厳しいルールがあるのが、イスラム教だ。聖典『コーラン』には異教徒との結婚を禁じる記述があり、無宗教、あるいは別の宗派の者がイスラム教徒と結婚しようとすれば、改宗を求められるケースが多い。

関連キーワード

関連記事

トピックス

田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
暴力団幹部たちが熱心に取り組む若見えの工夫 ネイルサロンに通い、にんにく注射も 「プラセンタ注射はみんな打ってる」
NEWSポストセブン
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
宇宙飛行士で京都大学大学院総合生存学館(思修館)特定教授の土井隆雄氏
《アポロ11号月面着陸から55年》宇宙飛行士・土井隆雄さんが語る、人類が再び月を目指す意義 「地球の外に活動領域を広げていくことは、人類の進歩にとって必然」
週刊ポスト
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン