日本の音楽シーンのトップをひた走り、幅広い層から愛されるサザンオールスターズ。デビュー当時から応援し続けている長坂浩さん(58才)に、長年の応援活動を通して集めた「お宝」を披露していただきながら、サザンオールスターズの魅力について聞いた。
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サザンオールスターズ(以下、サザン)を最初に見たときの衝撃はいまでも忘れられません。当時私は17才、夕方のテレビ番組『ぎんざNOW!』(TBS系)で、『勝手にシンドバッド』を歌っていた彼らを目にしました。家族も一緒だったのですが、なぜか、桑田佳祐さん(64才、当時23才)と私が「そっくりだ」と言われました(笑い)。
それはさておき、タンクトップに短パンで、ハチャメチャなパフォーマンス。独特のしわがれ声。すべてに度肝を抜かれて、鳥肌が立ったのを覚えています。ファンクラブがあるだろうと事務所に問い合わせ、速攻、入会希望を速達で出しました。で、「サザンオールスターズ応援団」に入ることができ、会員ナンバー「18」の会員証が送られてきました。
おお、これで正式なファンとして応援できると思ったのと同時に、「おれの前にすでに申し込んでいる人がいる……誰だ!?」とほんの少しのライバル心が芽生えたのを覚えています。
初のコンサートのチラシとチケット
サザンがメジャーデビューして最初のコンサートは、九段会館(東京・千代田区)での「『熱い胸さわぎ』コンサート」(1978年12月)でした。ファーストワンマンコンサートだったにもかかわらず、会場は満員。12月なのに熱気ムンムンで、汗をダラダラかきながら見ました。持ち歌がまだそれほどなかった頃で、エルビス・プレスリーやエリック・クラプトンの曲を歌っていたように記憶しています。