乃木坂46卒業後、女優として活躍する若月佑美(26才)。彼女の人生初の演技は、幼稚園の学芸会だった。
「劇で『おむすびころりん』をやったんです。おじいちゃん役もおばあちゃん役もふたりずついて、私はおばあちゃん役。『いってらっしゃい』と、お友達と声を揃えて言ったのが人生初のせりふでした(笑い)」(若月・以下同)
女優に憧れたのは、小学生のとき。
「大好きだったテレビドラマの『女王の教室』(日本テレビ系)で、自分と同じ年くらいの子たちが画面の中でお芝居をしているのを見て、やってみたいな、という思いがよぎりましたね」
卒業文集の“将来有名人になりそうな人”にランクインし、その思いは徐々にふくらんでいった。そして高校2年の夏、乃木坂46の第1期生オーディションに応募して、見事合格。アイドルとして活動を始め、2013年に福田彩乃との二人芝居『2LDK ‐2013‐』で俳優座劇場の舞台に立つ。
「グループとして舞台をやったことはあったんですけど、個人としては初めてのお芝居。舞台上にいるのはたった2人だし、殴り合いのアクションもあって、正直大変でした!」
膨大な量のせりふと格闘し、身体中にアザを作りながら挑んだ舞台。若月を支えたのは「私がグループの第一歩になる」という強い思いだった。
「私が、グループを離れて外の舞台に出た最初のメンバーだったんです。踏み出したこの一歩を確実に地につけて、ほかの子たちも続ける道を作りたい。だから絶対にやりとげたい、と」