東日本大震災にも向き合うヒューマンドラマとして2019年夏に放送された『監察医 朝顔』(フジテレビ系)。震災で母を亡くした法医学者の朝顔(上野樹里)が、日々起きる事件の被害者と遺族に寄り添い遺体の“生きた証”を探すという斬新なテーマのもと、家族や人と人の絆を丁寧に描き、高い評価を得た。
そんな『監察医 朝顔』の新シリーズが、“月9”としては初の2クール放送で11月2日からスタート。コロナ禍の撮影で感じたことについて、上野樹里(34才)が語る。
* * *
『監察医 朝顔』の続編のお話をいただいたときは驚きました。前作では朝顔に娘も生まれ、東日本大震災で母親を亡くした悲しみもひとつ乗り越えて……というところまで演じ、描き切っていたので、ここからどう物語が展開していくんだろう? と正直想像がつかなかったんです。でも、細かく内容を聞いて、まだ朝顔として伝えられることがあると思いました。
家族や法医学教室のメンバーに再会できることをすごく楽しみにしていたのですが、2月にロケがスタートしたものの、緊急事態宣言の前に撮影が休止に。解除後も様子を見ながら安全が確認されたところで撮影再開となりました。
自粛期間は、日々の生活と改めて向き合う機会になりました。旅行や外食をしたいと思っても、家から出ることができなくてストレスがたまるかたもいらっしゃったかもしれませんが、やってみたら意外と家の中でもできることはたくさんあって。
家族やペットと過ごしたり、植物を育てたり、掃除をしたり……そういう家の中の平凡で小さな、でもたしかなことをしっかりできていれば、仕事でうまくいかないことがあっても家に帰って生きるエネルギーを充電できると思いました。