志村けんさん(享年70)も空の上から苦笑いしているのではないか──。3月末に志村さんが新型コロナで急逝して以降、16年にわたって司会を務めた人気番組『天才!志村どうぶつ園』(日本テレビ系)は、“園長”不在のまま放送されていた。しかし、9月末で終了し、10月からは相葉雅紀(37才)が司会を務める『I LOVEみんなのどうぶつ園』として生まれ変わった。
そんななか、志村さんの一周忌に合わせて、「特番」企画がささやかれているという。
「9月上旬、『天才!志村どうぶつ園』の最終回の収録が終わった後、スタジオセットもそのままに、キャストやスタッフでのお別れ会が開かれました。会ではそれぞれが番組や志村さんとの思い出を語り、記念品として志村さんが衣装で着用していたバンダナと、志村さんが愛飲していた芋焼酎『伊七郎』が配られました。その席で、ある幹部が“志村さんの一周忌に合わせて特番を作りたいので、また集まりましょう”とスピーチしたんです」(番組関係者)
8月22日に『24時間テレビ』(日本テレビ系)の中で放送された追悼ドラマ『誰も知らない志村けん -残してくれた最後のメッセージ-』は22.6%の高視聴率を記録。志村さんの一周忌に合わせた特番計画も、スタッフの賛同を得るかと思いきや、困惑の表情を浮かべる人もいたという。
「10月スタートの後継番組はスタジオ収録からロケ中心の新番組に移行したことで、必然的にスタッフの数が絞られました。さらに、山瀬まみさんをはじめ、DAIGOさんやタカアンドトシなど、長年、番組に貢献してきた出演者の多くは“卒業”となった。最近、バラエティーは予算が削られていますから、体のいい“リストラ”ともいえますよね。そんなタイミングで、“また集まりましょう”という、幹部の安易な発言に、微妙な空気が漂っていました」(別の番組関係者)
お別れ会では、16年間にわたって番組に出演した山瀬が、足早にスタジオを後にする姿が目撃されていたという。
「多くのレギュラー陣がその場に残るなか、山瀬さんはすぐに帰ってしまった。別の用事があっただけかもしれませんが、山瀬さんは、あの発言にあ然としたのではないでしょうか……“最後に挨拶できなかった”と残念がるスタッフも多くいました」(前出・別の番組関係者)
テレビ界の志村ロスはまだやみそうにない。
※女性セブン2020年11月19日号