「私はとっとと帰っていました。ご飯誘われても行かないですから……」。今年の3月に亡くなった志村けんさん(享年70)の過去作品を辿りながら、その足跡をゲストと共に振り返る番組『志村友達』(フジテレビ系)の10月27日放送回に、女優のいしのようこ(52才)がゲスト出演した。
いしのといえば、1987~1992年に『志村けんのだいじょうぶだぁ』(フジテレビ系)で数々の伝説的なコントを志村さんと生み出したパートナー。たとえば、「けん&陽子 夫婦の会話」。就寝前の会話で志村さんが接待ゴルフや出張で、翌朝5時に起きなければならないことを伝えると、妻役のいしのが驚き「ご、ご、ご、5時!?」と返し、ボケ合いが始まりお茶の間を笑わせた。放送回数が増えるにしたがってお約束のやりとりも増え、「早見優、北天佑、しょう油、ラー油、アイラブユー!」と仲直りするやりとりは名物となった。
そんないしのがMCのアンタッチャブル・柴田英嗣(45才)から「みんなでご飯行くとかあったわけでしょ?」と問われた際、発したのが、冒頭のせりふだ。
「放送自体は面白かったですよ。ただ、拍子抜けもしました。だって、志村さんとの“あの頃”について、話すんじゃないかと期待していましたから……」(芸能リポーター)
あの頃、とはいまから30年近く前。志村さんといしのに交際の噂が持ち上がった1991年の頃だ。当時の芸能記者たちは大物カップルの熱愛スクープを狙って、灼熱の中ホテルの屋外プールを一日中張り込んだり、家の前で待ち構えたりと東奔西走。その結果、写真週刊誌が志村さんの自宅から出てくるふたりを激写したのだった。志村さんは記者の「(いしのさんは)恋人ですか?」との問いかけに「うん!」と答えている。
「志村さんといしのさんのコントがあれほど面白かったのは、あうんの呼吸があったからです。笑いに厳しい志村さんとの間でそこまでの信頼関係が構築できたのは、プライベートも共有していたからでしょう」(テレビ局関係者)