「これを毎日毎日、フワちゃんとか、いろんな人に送っています」。TBS系のバラエティー番組『櫻井・有吉 THE夜会』(6月11日放送)でそう語ったのは指原莉乃(27才)。彼女が言う“これ”とは自分の排便記録。自分のうんちの形、色、におい、スッキリ感をイラストなどから選択し、アプリ上に記録する腸活アプリ「ウンログ」のキャプチャー画面だ。
あまりの“ぶっちゃけ”ぶりにスタジオからはどよめきが起き、YouTuber・フワちゃん(26才)も目を丸くしながら「すごくないですか? 元アイドルが自分のうんこの日記を、みんなにさらしてる」とコメント。
「おれに文句があるなら、みそとか納豆を持ってこい。腸活してからにしろ。あのな、腸にいいもの……昆布、ひじき、わかめ、納豆、ヨーグルト」
新型コロナの自粛期間中には、俳優の窪塚洋介(41才)が自身のインスタライブで腸活の大切さを熱弁。ブログ上でも「世界中の人が腸活したら、世界はあっという間に平和になる」とまで綴っている。いま、日本にかつてないほどの「腸活旋風」が巻き起こっている──。
そもそも腸活とは、腸内の環境を整えて、健康な体を手に入れようとすることを指す。いまや指原、窪塚のほかにも、広瀬すず(22才)が「腸もみエステに行っています。自分には腸活が合っている」と記者会見で明かし、綾瀬はるか(35才)の腸年齢が23才だと判明し、永作博美(50才)が甘酒や発酵食品を毎日摂っている腸活愛好家であることを公言するなど、美と健康を体現する人は皆、腸活に励むのが常識になりつつある。
腸に熱い視線を送っているのは芸能人だけではない。医学界でも「腸活」はホットトピックになっている。予防医学専門医の関由佳さんが言う。
「昔から東洋医学の世界では、すべての慢性的な病気は腸内環境に関係するといわれていましたが、最近はゲノム解析で腸内細菌の種類や働きなどが同定できるようになり、西洋医学でも腸内環境と病気の関係は大きな注目を集めています。
最新の研究によれば、腸内環境を整えることで認知症や心疾患、糖尿病からうつ病まで幅広い病気を遠ざけるとされているうえ、新型コロナをはじめとするウイルスをシャットアウトする免疫力も高まることが明らかになってきました」
つまり腸活は一時の流行とは一線を画す、老若男女誰しもにかかわりのある大きな時代のうねりなのだ。