新型コロナウイルスの影響で開幕延長となったプロ野球では、11月21日からの日本シリーズと都市対抗野球の日程が重なってしまった。そのため、リーグ優勝して2012年以来の日本一を目指す巨人が、今季勝率7割を超える圧倒的な強さを誇った東京ドームで戦えない。代わりに京セラドーム大阪(以下、大阪ドーム)を仮本拠地とすることになったが、今年は交流戦もなかったため、1年半ぶりとなる不慣れな球場だ。
“慣れないホーム”に対応すべく、巨人は日本シリーズの直前に大阪ドームでミニキャンプを張る予定だ。
「投手陣にはマウンドの感覚を、野手陣には人工芝のボールの転がりやフェンスの跳ね返りを入念に確認させるようです。ただしCSで日本シリーズ出場をかけて戦うパ・リーグとは明らかに実戦感覚が違う。勝ち抜いて勢いづいたパの代表と激突するのは大きなハンデでしょう」(スポーツ紙記者)
不安払拭のためか、原監督はミニキャンプ以外にも“対策”を練っている。そのひとつが三塁コーチの変更だ。
「リーグ優勝を決めた後は後藤孝志コーチに代わり、サードコーチャーを元木大介ヘッドや石井琢朗コーチで試しています。昨年はシリーズ直前に鈴木尚広コーチがスキャンダルで退団し、二軍の村田修一コーチを急遽呼び寄せたため、サイン伝達が上手くいかなかった。そうした“不測の事態”を繰り返さないように万全を期していると思われます」(巨人番記者)
“逆シリーズ男”候補の名前も続々挙がる。
「筆頭は5番打者の丸佳浩(31)でしょう。広島時代を含めて、今年で5年連続のリーグ制覇となりますが、日本一の経験がない。しかも昨年のシリーズでは13打数1安打で打率7分7厘。悪夢が繰り返されなければいいが……」(スポーツ紙デスク)