私大最難関の早慶は、女子アナ輩出校としても圧倒的な存在感を示している。早稲田大学商学部卒の元日テレ・馬場典子アナと慶應大学商学部卒の元フジ・内田恭子アナが、テレビ局における「早慶卒」としての実感を語り合った。
内田:大学進学時点ではアナウンサーになりたいとは思っていませんでした。大学3年生の時、1日体験で初めてフジテレビに行って、なんてキラキラしてるんだ、と憧れたのがきっかけだったんです。
馬場:私もマーケティングやコンサル会社に入りたくて、テレビ局の就職試験は開始時期が早いので、面接の練習だと思って受けに行きました。だから、まさか受かるとは……(笑い)。
内田:そうそう。ミスキャンも出てないし、家族や友達には「あなたがアナウンサーに?」と笑われそうで、誰にも相談しませんでした。もしかすると、慶應にはアドバイスをくれる人がいたのかもしれないけど。
馬場:私もOB・OG訪問は1回もしなかった。だから就活中に全ての運を使い果たして、結婚運まで尽きてしまったのかも(苦笑)。
内田:私も人生の運を使い切ったと思いました。結果的に、受けたのがフジ1社だけだったので。だから、入社前はあまり慶應の恩恵を感じたことはなかったですね。
馬場:入社後に早稲田同士で可愛がってくださる先輩はいました。フジの三宅正治さんが、私と同じ早稲田商学部だったので、野球の現場取材でお会いした時は毎回「馬場ちゃん~」って呼んでくださって、フジ軍団に混ぜてもらってた。
内田:三宅さんらしい~。私の場合、慶應商学部とフジの両方の先輩として、福井謙二さんが面倒を見てくださった。私が何かトチると、「君はそういうところが“バカ商(学部)”だよな」と親しみを込めて声をかけてくださったり(笑い)。あと、取材先の経営者の方やスポーツ選手が早慶出身だと、話のきっかけになりますよね。『すぽると!』の取材で、学生時代に早慶戦で応援していた高橋由伸選手にお会いできた時は嬉しかったです。
馬場:早慶戦で「仁志(敏久)~」とか「三澤(興一)~」って呼び捨てで応援していた早稲田の先輩や同級生が巨人に入って、『The・サンデー』で取材させてもらった時は、心の中で「呼び捨てにしてすみません」と思ってた(苦笑)。