NHKの連続テレビ小説103作目となる『おちょやん』が11月30日にスタートする。その概要や見どころ、ちょっとした豆知識などを紹介する。
タイトルの「おちょやん」は、大阪ことばで“茶屋や料亭などで働く小さい女中さん”のこと。明治の末、大阪・南河内の貧しい家に生まれた主人公・千代は9才で道頓堀にある芝居茶屋のおちょやんとなり、やがて大阪を代表する女優へ……。
主人公のモデルは、大正から昭和にかけて活躍し、「大阪のお母さん」として親しまれた女優の浪花千栄子さん。
「いくつか候補の題材があったのですが、改めて浪花さんの生涯をたどると非常に波乱万丈。一時期、女優をやめていた浪花さんが復活するきっかけになったラジオドラマ『お父さんはお人好し』がNHKのアーカイブスに残っていたので聴いてみたところ、とても温かい気持ちになりました」(制作統括・櫻井壮一氏)
千代を演じるのは、杉咲花(23才)。昨年の秋から毎週のように大阪へ通い、古い大阪ことばを身につけたのだという。
「連続テレビ小説のヒロインは、憧れでした」という杉咲。
1、2週は子供時代が描かれ、杉咲の本格的な登場は3週目からとなるが、
「豊かな表現力と幅の広い演技で、素晴らしいとしか言いようがない!とにかく見ていただきたい」(櫻井氏)
という千代に、早く会いたい!!