式典のあとの飲み会が心配
東京に住んでいる私の娘は、迷った末に成人式には出席しないこととしました。久しぶりに友達と会えば、カフェに寄ったり、解禁されたばかりのお酒を飲みに行ったりする流れになるかもしれません。集団飲食という心配な状況になった時、断る勇気が出ないかもしれないからと娘は欠席を選びました。
その代わり、成人記念に振袖姿での写真撮影をすることにしました。着付け師の知人が勤めるお店で、ヘアメイクさんもカメラマンさんもつけて貸し切りで撮影してくれるというのです。大きなスタジオだと、大勢の客とスタッフが行き来することもありますが、貸し切りではそれがありません、撮影時にはマスクを外すので、周囲に人が少なければ少ないほど親としても安心できます。
うちの場合、着物は私のお古があったのですが、レンタル業者に予約をしている人は、もし中止や欠席になったらキャンセル料がいくらかかるかなどということでも頭を痛めています。
意外にも成人式の歴史は浅い
日本人はいつから成人式に豪華絢爛な振袖を着るようになったのでしょう。気になって調べてみると、成人式自体は終戦直後の昭和21年から始まったそうですが、その頃の参加者は振り袖を着ていませんでした。
その後、袖の短い訪問着で参加する女性が現れ、次第にそれが振り袖へと変化していったようです。今のようにほとんどの女性が振り袖という華美なスタイルになったのは昭和50年代以降なのだとか。
娘はコロナ禍で大学の入学式もなく、オンライン授業続きで、サークル活動もクラスコンパもいまだに経験できていません。今まで当たり前だと思ってしてきたことが叶わない彼女は、成人式も行かないと割と早い時期から決めていました。ウイルスの早い収束のためにも、できるだけ行動を控えていたいようです。