国内

コロナ禍の暖房はエアコン以外に注目 湯たんぽや電気毛布も

コロナ禍では自宅や仕事場など「エアコンの暖房」に注意(イメージ)

コロナ禍では自宅や仕事場など「エアコンの暖房」に注意(イメージ)

 新型コロナウイルス感染防止のため、この冬をできるだけ室内で過ごそうという人も多いだろう。当然、室内はエアコンで暖めるわけだが、同時に換気も必要だ。

 しかし、窓を開けて換気したために風邪を引いては元も子もない。特に高齢者の場合、急激な寒暖差で血圧が変動し、心疾患などを引き起こす「ヒートショック」の危険もある。渡航医学が専門の勝田吉彰・関西福祉大学教授はこう指摘する。

「入浴時などに注意したいヒートショックは、換気のために窓を全開にして室温が下がった時も要注意です。目眩や立ちくらみに加え、最悪の場合は心臓発作を起こすこともあります。窓の開け幅は5センチで十分です。

 寒さが厳しければ、まず無人の部屋や廊下に外気を入れて、人のいる部屋のドアを開けることで少しずつ換気する『2段階換気』も推奨されています」

 換気に加えて、暖房によって低下しやすい湿度にも注意が必要だ。

「ウイルスは湿度が40%以下になると活性化することがわかっています。なるべく室内では40%以上の湿度になることを心がけてください。湿度が下がりやすいようであれば、小型のものでかまいませんので加湿器の導入も検討すべきでしょう」(同前)

 エアコン以外の暖房器具の利用にも目を向けたい。医学博士(感染症学)の中原英臣氏が語る。

「空気を循環させない床暖房やコタツなどの暖房器具が安全です。湯たんぽや電気毛布など“昔ながらの暖房器具”も有効だと思います」

 外出時には、店舗やオフィスなどで使われる天井埋め込み式(カセット型)エアコンに注意したい。民間企業・環境シミュレーション代表取締役の阪田升氏が解説する。

「実は感染リスクが高い。エアコン中央に空気の吸込口があり、脇の吹出口から下方に温風を出す構造のため、室内の上方に滞留した飛沫核(エアロゾル)を拡散させてしまう。季節に関係なく、天井埋め込み式のエアコンからはできるだけ離れたほうが良いです。飲食店では換気扇の近くも感染リスクが高まる。外で食事をするなら、窓際の席を選んでください」

関連記事

トピックス

復興状況を視察されるため、石川県をご訪問(2025年5月18日、撮影/JMPA)
《初の被災地ご訪問》天皇皇后両陛下を見て育った愛子さまが受け継がれた「被災地に心を寄せ続ける」  上皇ご夫妻から続く“膝をつきながら励ます姿”
NEWSポストセブン
子役としても活躍する長男・崇徳くんとの2ショット(事務所提供)
《山田まりやが明かした別居の真相》「紙切れの契約に縛られず、もっと自由でいられるようになるべき」40代で決断した“円満別居”、始めた「シングルマザー支援事業」
NEWSポストセブン
武蔵野陵を参拝された佳子さま(2025年5月、東京・八王子市。撮影/JMPA)
《ブラジルご訪問を前に》佳子さまが武蔵野陵をグレードレスでご参拝 「旅立ち」や「節目」に寄り添ってきた一着をお召しに 
NEWSポストセブン
前田健太と早穂夫人(共同通信社)
《私は帰国することになりました》前田健太投手が米国残留を決断…別居中の元女子アナ妻がインスタで明かしていた「夫婦関係」
NEWSポストセブン
オンラインカジノの件で書類送検されたオコエ瑠偉(左/時事通信フォト)と増田大輝
《巨人オンラインカジノ問題》オコエ瑠偉は二軍転落で増田大輝は一軍帯同…巨人OB広岡達朗氏は憤り「厳しい処分にしてもらいたかった。チーム事情など関係ない」
週刊ポスト
1990年代にグラビアアイドルとしてデビューし、タレント・山田まりや(事務所提供)
《山田まりやが明かした夫との別居》「息子のために、パパとママがお互い前向きでいられるように…」模索し続ける「新しい家族の形」
NEWSポストセブン
新体操「フェアリージャパン」に何があったのか(時事通信フォト)
《代表選手によるボイコット騒動の真相》新体操「フェアリージャパン」強化本部長がパワハラ指導で厳重注意 男性トレーナーによるセクハラ疑惑も
週刊ポスト
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
【国立大に通う“リケジョ”も逮捕】「薬物入りクリームを塗られ…」小西木菜容疑者(21)が告訴した“驚愕の性パーティー” 〈レーサム創業者・田中剛容疑者、奥本美穂容疑者に続き3人目逮捕〉
NEWSポストセブン
国技館
「溜席の着物美人」が相撲ブームで変わりゆく観戦風景をどう見るか語った 「贔屓力士の応援ではなく、勝った力士への拍手を」「相撲観戦には着物姿が一番相応しい」
NEWSポストセブン
違法薬物を所持したとして不動産投資会社「レーサム」の創業者で元会長の田中剛容疑者と職業不詳・奥本美穂容疑者(32)が逮捕された(左・Instagramより)
【20歳の女子大生を15時間300万円で…】男1人に美女が複数…「レーサム」元会長の“薬漬けパーティ”の実態 ラグジュアリーホテルに呼び出され「裸になれ」 〈田中剛、奥本美穂両容疑者に続き3人目逮捕〉
NEWSポストセブン
前田亜季と2歳年上の姉・前田愛
《日曜劇場『キャスター』出演》不惑を迎える“元チャイドル”前田亜季が姉・前田愛と「会う度にケンカ」の不仲だった過去
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 自民激震!太田房江・参院副幹事長の重大疑惑ほか
「週刊ポスト」本日発売! 自民激震!太田房江・参院副幹事長の重大疑惑ほか
NEWSポストセブン