こうした場合に、どういった取り扱いになるのかを東京都教育委員会に聞いた。
「東京都は9月に出した『都立高校のガイドライン』で、感染の予防上、保護者が児童・生徒等を出席させなかった場合の扱いについて、『校長が出席しなくてもよいと認める日として扱うことができる』と規定しています。その際は“欠席”とせず“出席停止・忌引等の日数”として記録すると定めています。東京都の場合、各市区町村の小中学校や私学でも、このガイドラインに準じた扱いになると思いますが、細かい運用についてはお住いの地域の教育委員会に問い合わせて頂くのが確実です」
つまり、「欠席扱い」か「出席停止」になるかの最終判断は校長次第になるようだ。石田さんも、次女の通う中学校長に問い合わせたところ「長女のPCR検査の結果が出るまでは、次女も出席停止扱いになる」との回答が寄せられ胸を撫でおろしたという。その後、長女に「陰性」判定が出たため、一家は日常を取り戻し、次女の皆勤賞も守られた。
コロナ第3波で問題化しているのが「家庭内感染」の急増だ。文科省によると、6月1日から11月25までにコロナの感染が確認された小中高校生は3000人超。このうち、家庭内の感染が55%を占めたという。たとえコロナに感染していなくても、石田さんのように家族に濃厚接触者が出た時の影響は大きい。
「学校は成績以外にいろんなところで褒めてくれる喜びがあるから、頭の悪い子も明るく通うんじゃないですかね。皆勤賞なんてのは、身体が丈夫で頭の悪い子が唯一取れる」――11月1日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)で、皆勤賞を廃止する学校が増加していることについて、俳優・武田鉄矢がこう持論を展開した。さらに、「(昔は)伝染病にかかっても皆勤賞が欲しくて来る子っていましたよね」と発言。ネットでは「時代錯誤も甚だしい」「問題発言」と非難の声が相次いだ。
前述のように、コロナの感染予防上、保護者が児童を出席させない場合は特段の配慮・措置をとる自治体、教育機関が少なくない。不安があればまず関係各所に相談し、「休む勇気」を持つことも必要だろう。