国内

美智子さまの次に雅子さま 皇室カレンダー”逆転”の違和感

3・4月の面には上皇さまと丈皇后さま

3・4月の面には上皇さまと上皇后さま(菊葉文化協会HPより)

 年の瀬が近づき、新年の準備を始めるこの時期。新しいカレンダーの用意を始める家庭もあるだろう。そんな中、「皇室カレンダー」の令和3年版が発売された。だが、首をかしげる関係者は少なくないという。「皇室カレンダー」は、公益財団法人「菊葉文化協会」が宮内庁の許可を得て製作・発行する、いわば“皇室公式カレンダー”だ。

 カレンダーには天皇皇后両陛下と上皇ご夫妻、秋篠宮ご一家の写真が2か月ごとで分けて掲載。平成31年版、令和2年版の発行部数はそれぞれ、壁掛式と卓上型を合わせて14万部を超える。“1万部売れればヒット”といわれるカレンダー業界において、目を見張る人気ぶりだ。

「カレンダーは皇室と国民をつなぐ重要な役割を担う、数少ない商品。宮内庁にはカレンダー対応にあたる係がいるほどです」(宮内庁関係者)

 だが、そんな公式商品に、関係者の間で囁かれる「違和感」があるという。令和3年版カレンダーの1枚目となる1・2月は天皇皇后両陛下と愛子さま、上皇ご夫妻、秋篠宮ご一家の集合写真。つまり、天皇家の方々が集まられた写真だ。注目されるのは、続く3・4月である。

「平成31年版では、当時の天皇皇后両陛下である上皇ご夫妻の写真が、集合写真に続いて掲載されました。皇室カレンダーは、その時代の皇室の“主役”の写真が優先して掲載されるのでしょう。そうした通例上、令和版の3・4月は天皇皇后両陛下の写真になると思われました」(皇室ジャーナリスト)

 ところが、3・4月には上皇ご夫妻の写真が掲載された。天皇陛下と雅子さまの写真は、上皇ご夫妻の写真の次の5・6月。掲載順に逆転現象が起きたのだ。

「前回の令和2年版でも、上皇ご夫妻の掲載順が両陛下より先。当時、それを疑問視する声もありました。前回は令和元年に製作されたので、御代がわりで多忙で調整が間に合わなかったのかもしれません。ですが、調整の時間が充分にあったはずの今回も、同様に上皇ご夫妻が先。疑問の声があっても掲載順を変えない協会の姿勢は、“確信的”にも感じます。関係者の間でも、驚きの声は少なくないと聞きます」(前出・皇室ジャーナリスト)

 5・6月に掲載された両陛下の写真は、陛下と雅子さまがそれぞれ単独で写られたものだ。陛下は4月に行われた稲作行事「お手まき」、雅子さまは5月の「ご給桑」の写真。どちらも既報のもので、テレビニュースや新聞報道で見覚えのある人もいるだろう。しかも、雅子さまは今回のカレンダー写真の中で唯一、マスクをされ、お顔も隠れている。

 両陛下の写真は11・12月にも掲載され、それは2020年の陛下の誕生日に公開されたツーショットだ。あわせて2019年の誕生日に公開された愛子さまの写真も掲載された。だが、それらはすべて公開済みのもので、“使いまわし”にも感じられる。

関連記事

トピックス

「衆参W(ダブル)選挙」後の政局を予測(石破茂・首相/時事通信フォト)
【政界再編シミュレーション】今夏衆参ダブル選挙なら「自公参院過半数割れ、衆院は190~200議席」 石破首相は退陣で、自民は「連立相手を選ぶための総裁選」へ
週刊ポスト
Tarou「中学校行かない宣言」に関する親の思いとは(本人Xより)
《小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」》両親が明かす“子育ての方針”「配信やゲームで得られる失敗経験が重要」稼いだお金は「個人会社で運営」
NEWSポストセブン
中居正広氏と報告書に記載のあったホテルの「間取り」
中居正広氏と「タレントU」が女性アナらと4人で過ごした“38万円スイートルーム”は「男女2人きりになりやすいチョイス」
NEWSポストセブン
『月曜から夜ふかし』不適切編集の余波も(マツコ・デラックス/時事通信フォト)
『月曜から夜ふかし』不適切編集の余波、バカリズム脚本ドラマ『ホットスポット』配信&DVDへの影響はあるのか 日本テレビは「様々なご意見を頂戴しています」と回答
週刊ポスト
大谷翔平が新型バットを握る日はあるのか(Getty Images)
「MLBを破壊する」新型“魚雷バット”で最も恩恵を受けるのは中距離バッター 大谷翔平は“超長尺バット”で独自路線を貫くかどうかの分かれ道
週刊ポスト
もし石破政権が「衆参W(ダブル)選挙」に打って出たら…(時事通信フォト)
永田町で囁かれる7月の「衆参ダブル選挙」 参院選詳細シミュレーションでは自公惨敗で参院過半数割れの可能性、国民民主大躍進で与野党逆転へ
週刊ポスト
約6年ぶりに開催された宮中晩餐会に参加された愛子さま(時事通信)
《ティアラ着用せず》愛子さま、初めての宮中晩餐会を海外一部メディアが「物足りない初舞台」と指摘した理由
NEWSポストセブン
「フォートナイト」世界大会出場を目指すYouTuber・Tarou(本人Xより)
小学生ゲーム実況YouTuberの「中学校通わない宣言」に批判の声も…筑駒→東大出身の父親が考える「息子の将来設計」
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《妊娠中の真美子さんがスイートルーム室内で観戦》大谷翔平、特別な日に「奇跡のサヨナラHR」で感情爆発 妻のために用意していた「特別契約」の内容
NEWSポストセブン
米国からエルサルバドルに送還されたベネズエラのギャング組織のメンバーら(AFP PHOTO / EL SALVADOR'S PRESIDENCY PRESS OFFICE)
“世界最恐の刑務所”に移送された“後ろ手拘束・丸刈り”の凶悪ギャング「刑務所を制圧しプールやナイトクラブを設営」した荒くれ者たち《エルサルバドル大統領の強権的な治安対策》
NEWSポストセブン
沖縄・旭琉會の挨拶を受けた司忍組長
《雨に濡れた司忍組長》極秘外交に臨む六代目山口組 沖縄・旭琉會との会談で見せていた笑顔 分裂抗争は“風雲急を告げる”事態に
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 中居トラブル被害女性がフジに悲痛告白ほか
「週刊ポスト」本日発売! 中居トラブル被害女性がフジに悲痛告白ほか
NEWSポストセブン