米大リーグ・メッツなどで活躍し、2006年に現役を引退した新庄剛志氏が12月7日、12球団合同トライアウトに参加。48歳の挑戦ながら3打数1安打1四球1打点と結果を残した。その“予想外”の活躍は日本ハムファイターズ時代の同僚だったダルビッシュ有がSNSで「10年以上野球やってないのに143km/hを芯に当ててるのが凄すぎる」と反応するなど大きな話題となった。
新庄氏はトライアウト参加後、「6日間(12月13日まで)でオファーが来なかったら野球は終わりです」と語っており、明日がその期限になる──。各球団の動向に注目が集まるが、そんな新庄氏の奮闘を元妻でモデル・タレントの大河内志保氏はどう見ていたのか。
* * *
(新庄)剛志君がトライアウトに参加することを知ったのは昨年のことでした。しばらく経って、彼がテレビに出ていた姿を見た時は“筋肉ムキムキ”になっていて、「あっ、これは大変そうだな」と思いました。
番組ではそのボディを称賛していましたが、アスリートの身体というのは単に大きければいいというものではありません。特に現役時代の剛志君はバネのようなしなやかな筋肉を持っていて、それが華麗な守備や走塁を可能にしていた。
私は妻としてその筋肉を活かすための食事メニューを考えていましたし、一番近いところで彼を見ていたので、「元に戻すのは簡単ではないだろうな」と思いました。でも強い意志を持つ人ですから、きっとあの筋肉も彼なりに思うところがあったのだと思います。
トライアウトでの彼のハツラツとした姿を見た時は、私まで自分のことのように喜んでいました。特に嬉しかったのが、グラウンドに向かう時の“飛び跳ねる”足取りです。
チャラチャラしたイメージがあるかもしれませんが、野球に対しては本当に真摯な人です。昔はいつも家で、「グラウンドではダラダラした動きはしないというのが俺の信条だ」と話していました。今でもそうした真剣な思いが変わっていないんだなと、胸に熱いものがこみ上げてきました。