いま「桑原くん」が話題だ。『監察医 朝顔』(フジテレビ系)に登場する主人公朝顔(上野樹里・34才)の夫・風間俊介(37才)が演じるのが「桑原くん」だ。よき夫、心優しき父親を好演する風間に、放送作家でコラムニストの山田美保子氏がインタビュー。ドラマに引っ張りだこのジャニーズアーティスト風間の素顔に迫る。
「どれだけ妻(=朝顔)のことを好きだと思ってるんだよ」と言いたい
山田:この2週、オンエア終了後に、『監察医 朝顔』(フジテレビ系)と共に「桑原くん」がTwitterのトレンドワード上位に入っていましたね。ものすごい反響で。
風間:「また取り調べを受けるのか」「容疑者としてまたパトカーに乗せられるのか」と思ったかたも多かったかも。
山田:(挙手して)はい、私です!
風間:アハハ。山田サンのようにぼくが出演してきたドラマをずっと熱心に見てくださっているかたは絶対そうなりますよ。自分でも“前科15犯”ぐらいまでは数えられたんですけど、実際はそれ以上ですから「え、『朝顔』でも?」ってね。まぁネタバレにならないように一言、「桑原がどれだけ朝顔のことを好きだと思ってるんだよ!」とだけ返しておきます。安心してください。街中などで「あなたの名前は知らないけど、桑原くんよね?」と声をかけられ、役名が浸透してきたのは、うれしい。役者冥利に尽きます。
山田:「月9を変えた」といわれる『朝顔』について、風間クンはどのように思っていらっしゃるんですか?
風間:ぼくはやはりヒューマンドラマだと思っているんです。みんな、さまざまな困難を抱えていたり、自分ではどうしようもできない哀しみに直面したりしても、それでも健やかな日常を目指して努力し続ける。そういう人たちの物語なので、ここから先も困難はやってくると思います。でも、次週予告をご覧になったかたたちが「どうなるの?」と思われたことはキッチリ回収していきますよ。特に今回は2クールと期間が長いからこそ、じっくり、ゆっくり、描けることがたくさんある。もともと、穏やかに流れる時間というのを大切にしてきたドラマなので、これからも、そうした部分をさらに大事にしながら、でも“納期”もあるので若干、焦りながらやってます(笑い)。
山田:私はずっと『朝顔』のテーマは「心の復興」だと思いながら拝見してきたのですが、期待以上です。
風間:ありがとうございます。やっぱり“家族”が主役のドラマなんですよね。スタッフもキャストの皆さんと本当の家族のように長くやってきたからこそわかり合えているし、プロフェッショナルな人たちが「朗らかに仕事をしましょうよ」という気持ちでやっている気がしますね。よく撮影中のエピソードについて記者さんたちから聞かれるんですけれど、「実は、こんなことがあって」というのがなかなか出てこないんです。「このあいだ、みんなですごく笑ったけど、あれ、なんでだったっけ?」と思い出せないのって、本物の家族になっている証拠だと思うんですよね。そして最大の魅力は、み~んな朝顔のことが大好きで、彼女のことをいちばんに思っているということ。法医学者という過酷な仕事に就きつつも、フツーの女子としての日常も描かれていることで、皆さんどこか安心して見られているのだと思います。