全国各地の地盤の“診断結果”を知ることができる「地盤カルテ」が話題だ。パソコンやスマートフォンで地盤カルテにアクセスし、自宅や職場、学校など調べたい住所を入力するだけで、その土地の災害リスクが100点満点で何点か、スコアが示される。
例えば本誌・週刊ポスト編集部の所在地(東京都千代田区一ツ橋2-3-1)をピンポイントで入力すれば、「45点」と出てくる。
この地盤カルテを提供する「地盤ネットホールディングス株式会社」は、47都道府県の地盤ランキングも発表している。
1位は、四方を海に囲まれた沖縄県(82.8点)だった。毎年台風被害が報じられるため意外に思えるが、琉球石灰岩と呼ばれるサンゴ礁が固まってできた岩の台地や丘陵地が広く分布しており、低地の町の大都市と比べて強い地盤が多いという。
続く2位は群馬県。高崎市や前橋市をはじめとして、関東山地からの火山灰でできた平坦な台地が多く安定していて本州では最高スコアを記録したという。
僅差での3位は福島県で、丘陵や台地が広がり、内陸部も阿武隈山地、奥羽山脈に囲まれた扇状地など強固な地盤が多い。