多くの騎手が「アドマイヤ」で勝ってきた(時事通信フォト)

「武豊が初制覇」なら盛り上がること間違いなし(時事通信フォト)

 ところで朝日杯といえば武豊騎手が新設のホープフルS以外で唯一勝っていないGⅠ。それ以外すべて勝っているというのがとんでもないことなのだが、この時期になると毎年話題になる。20回騎乗して2着5回3着2回。連対率.250というのは決して悪くない。そのうちテン乗りは5回だけだが2着2回3着1回と連対率、3着内率でも上回っている。昨年も前走ルメール騎手で京王杯2歳Sを勝ったタイセイビジョンにテン乗りで参戦、人気通り2着に導いている。

 ドゥラモンドはレーン騎手で1800mをデビュー勝ち。前走のルメール騎手から武豊騎手に乗り替わった。未勝利馬もいた前走はレースレベルが高かったとはいえないが、社台グループ種牡馬の集大成ともいえるドゥラメンテの血に期待したい。なにしろガーサントまで入っているのだ。

 前走重賞を勝っている4頭はもちろん有力だが、配当的には1800m、2000mを経験しながらこちらに参戦してきたバスラットレオン、2000mでデビュー勝ちし、前走が1800mの東京スポーツ杯3着だったジュンブルースカイに妙味がある。

 競馬の世界でも「史上初」がいくつもあった2020年、現代競馬最大の功労者にもう一つ勲章が加わってもいい。来年以降を考えれば、新種牡馬の活躍も必要だ。

●ひがしだ・かずみ/伝説の競馬雑誌「プーサン」などで数々のレポートを発表していた競馬歴40年、一口馬主歴30年、地方馬主歴20年のライター。

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