2020年は、その微笑みで多くの人を癒した女性たちが、何人もこの世を去った1年でもあった。2020年の上半期に亡くなり、もう2度とその笑顔を見ることができなくなってしまったスターの姿を振り返る。
●青山京子さん(女優 1月12日死去 享年84)
東宝の5期ニューフェイスとして芸能界入り。1954年、三島由紀夫の小説『潮騒』が初めて映画化され、ヒロインを務めた。1966年に芸能人ボウリング大会で小林旭と出会い、翌年に結婚。引退するまでに『思春期』など約70本の映画に出演した。
●原知佐子さん(女優 1月19日死去 享年84)
新東宝の第4期スターレットとして芸能活動を開始。1964年、のちに『ウルトラマン』シリーズや『帝都物語』で監督を務める実相寺昭雄と結婚。1970年代後半、ドラマ『赤いシリーズ』でヒロイン役の山口百恵をいびる演技で話題を呼んだ。
●眞帆志ぶきさん(女優 3月9日死去 享年87)
宝塚音楽学校の入学時も卒業時も主席というエリート。1952年に初舞台を踏む。“スータン”の愛称で親しまれ、1962年雪組のトップスターに。1971年、歌手として『紅白』初出場。2014年創設『宝塚歌劇の殿堂』の100人で、いの一番に殿堂入り。