秋篠宮家の眞子内親王と小室圭氏の“婚約内定”から3年半。小室氏の母・佳代さんの金銭トラブルを発端とした一連の報道の影響もあり、祝福ムードは批判トーンに変わった。
なかなか具体的に話が進まないなか、これまで秋篠宮皇嗣は誕生日会見で、「喜んでくれる状況」という言葉を繰り返してきた。
〈多くの人が納得し喜んでくれる状況にならなければ、私たちは納采の儀を行なうことはできません〉(2018年)
〈決して多くの人々が納得し喜んでくれている状況ではない〉(2020年)
現時点においても秋篠宮皇嗣は、眞子内親王と小室氏の結婚が国民に「喜ばれる状況にない」と認識していることがうかがえる。そのため、多額の税金が投入される「納采の儀」などの儀式は行なわず、「入籍のみのジミ婚になるのでは」という見方もされた。皇室ジャーナリストの神田秀一氏が言う。
「皇室の慣例に従えば、一般の結納にあたる『納采の儀』、小室家の使者が結婚の日取りを伝える『告期の儀』を経て、皇室経済会議が行なわれる。そこで初めて、眞子さまの皇籍離脱で支給される『一時金』の額が決定します。つまり納采の儀が執り行なわれない限り、眞子さまに一時金が支給されることはまずない」
女性皇族が結婚で皇籍を離脱する際、皇族費の中から支払われるのが「一時金」だ。元宮内庁職で皇室ジャーナリストの山下晋司氏が言う。
「一時金は、一般国民になっても元皇族として品位を保っていただくために国が支給するお金です。内親王には1億5250万円を限度とする一時金が支給されます。前例から、眞子内親王殿下には最低でも約1億4000万円が支給されるでしょう」
400万円の金銭トラブルを抱える家庭に、眞子内親王が1億4000万円を持って嫁ぐ──この構図に、釈然としない国民は多いようだ。
※週刊ポスト2021年1月1日・8日号