櫻井翔(38才)は「ここにいるジャニーズJr.のステージのときは嵐よりちょっとカッコ悪いくらいに作っていただきたい」と冗談を口にしながらも「ぼくたちを輝かせてくれて、ファンの心に残るステージを作ってくれてありがとうございました」と言葉をつないだ。
最後は大野智(40才)。「皆さんがいなかったらこんなにきれいな終わり方はできなかったと思いました」と語り始めると「今後、ぼくは何をやるか決めていないですから、もしかしたらスタッフになって、この中のどこかにいる可能性もあります」とスタッフを笑わせ、「ぼくたちが話し合ったステージを作ってくれたことを感謝します」と語り、三本締めを呼びかけた。
大きな、大きな三本締めが東京ドームに響き渡ったとき、スタッフから「ちょっと待った!」と大きな声が上がった。帰ろうとする5人が足を止めるとスタッフの代表者が、メッセージ入りの記念品を渡す。5人がスタッフへ伝えた感謝と信頼。それと同じ気持ちをスタッフも5人に伝えたかったのだ。5人はサプライズに驚きながらも口々に「ありがとう」「うれしいな」と顔をほころばせる。
長い1日を終え、嵐であることに休止符を打った5人は、シャワーを浴び、私服に着替えた。軽く談笑を終えた午前2時過ぎ、それぞれ別の車に乗り込むと、別れを惜しむように帰路についた。寄り道もしないで自宅へと戻ったのは、ラストライブの余韻をじっくりと噛み締めたかったからなのかもしれない。すでに新しい年が幕を開けていた。5人にとっても新たな一歩が始まった瞬間だった。
※女性セブン2021年1月21日号