スポーツ

コロナ白鵬なき初場所の注目は「蒙古騒乱」と「埼玉栄OB会」

白鵬(左)はコロナでいよいよ土俵際、貴景勝(右)は綱取りに追い風(時事)

白鵬(左)はコロナでいよいよ土俵際、貴景勝(右)は綱取りに追い風(時事)

 白鵬のコロナ感染が判明して、場所前から波乱を予感させる初場所。休場続きで土俵際の2横綱とカド番の2大関の去就はどうなるのか、そして貴景勝の横綱昇進はあるのか。

 貴景勝の横綱昇進のキーとなるのが、貴景勝を頂点とする「埼玉栄グループ」といわれている。番付上位には北勝富士(東前1・埼玉栄→日体大)、大栄翔(西前1)、琴勝峰(東前3)、翔猿(西前7・埼玉栄→日大)、妙義龍(西前9・埼玉栄→日体大)など埼玉栄高校OBが名を連ねており、彼らとの対戦が貴景勝の横綱昇進を左右することになる。

「貴景勝は貴乃花部屋の流れをくむガチンコ力士だが、埼玉栄グループは家庭的で結束力は半端じゃない。活躍したOBは古巣に差し入れするのが慣例になっていて、先場所優勝した貴景勝もコメ10俵(600キロ)を贈っており、大胸筋やヒザのケガをした時も埼玉栄のトレーナーを頼っている。OBたちもみんなガチンコだが、これまで豪栄道と貴景勝の2人が大関になったものの、まだ横綱はいない。教え子の横綱誕生が山田道紀・監督の悲願だ。

 貴景勝も先輩である豪栄道に対して3勝8敗と歯が立たなかったように、OB同士は正攻法で勝負するため番狂わせが少なく番付通りの対戦成績になりやすい。まして横綱昇進がかかっている貴景勝に対してグループの力士は奇襲や奇策は使わないだろうし、土俵際で、ケガをさせる危険もある逆転の投げを打ったりするかも疑問です」(相撲担当記者)

 昇進の条件は2場所連続優勝とハードルは高いが、相撲協会も日本人横綱の誕生に期待を寄せているから、どんなタイミングで難敵と当てるのか、取組にも“配慮”があるのではと注目されている。

 一方、ともに3場所連続休場というふがいない状態の2横綱に対しては、昨年の11月場所後に横綱審議委員会から初の「注意」決議が出されている。これは3種類ある決議のなかで2番目に厳しいもので、より厳しい決議は「引退勧告」となる。そうならないためには、初場所では15日間の全勤と2ケタの白星が最低ラインといわれている。コロナ感染の白鵬は3月の春場所に進退をかけることになりそうだが、そもそも協会の覚えが良くないだけに茨の道となる。

「連続休場とはいえ4場所前に優勝している白鵬にまで『注意』が出たのは、史上最多の44回優勝という実績も白紙だという協会の強い意思の表われです。今の協会に残ることができるのはイエスマンだけ。優勝インタビューで三本締めや万歳三唱をしたり、審判や横審批判をする白鵬は異端児と見られている。一代年寄が与えられないばかりか、襲名できる年寄名跡がないのもそのため。年寄名跡のメドが立つ、立たないに関わらず、春場所で全勤できなければ引退に追い込まれるのは間違いないだろう」(若手親方)

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン