21年分のファンへの思いを凝縮した嵐の生配信ライブが終わった──。2020年12月31日に、嵐の無観客生配信ライブ『This is嵐 LIVE 2020.12.31』が開催。このライブでグループとしての活動に1つの区切りをつけた。あまりにも重要なこのライブのセットリストには、ファンへの思いが込められていた。
1曲目は『ワイルド アット ハート』。5人が活動休止を発表した記者会見場に流れた曲だ。仲間について触れた歌詞はいまの嵐を表しているようにも見える。
「今回のライブで披露する曲は歌詞から決めたそうです。5人の強いメッセージを感じるセットリストになっています」(ライブ関係者)
いまでこそ国民的アイドルとなった嵐だが1999年のデビュー後しばらくは伸び悩んだ。発売したCDが1位を取れず、ライブの集客もままならない。それでも5人は自分たちを信じた。やがて5人はドラマ、映画、バラエティーと各分野で活躍し、ファンは彼らの虜になっていった。
21年の歴史と曲がファンの中でリンクする。『PIKA★★NCHI DOUBLE』は2004年当時のMVを彷彿とさせるヘリポートをバックに披露。櫻井翔(38才)のラップのラストも一部歌詞を変え、届けた。
メンバーの軌跡も振り返る。24曲目の『マイガール』は相葉雅紀(38才)の初主演ドラマの主題歌だった。
「私はデビュー翌年に発売された『台風ジェネレーション』を歌ってくれたことに感動しました。この曲は2009年から2010年のライブ『5×10』以来、歌っていなかった。卒業を機に別れを選ぶ曲なんですが、ニノが『さよならじゃないよね、また会えるから』と言ったときには涙腺が崩壊しました」(30代女性ファン)
デビュー曲『A・RA・SHI』で着た伝説のスケルトン衣装も最新バージョンとなって“復活”。ギラギラしていた10代のときとは違い、一部分だけがスケルトンとなった衣装は大人になった嵐をイメージしていた。最後の曲は『Love so sweet』。松本潤(37才)が主演したドラマ『花より男子』(TBS系)の主題歌で、嵐のラブソングの代表曲だ。