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コロナのワクチン、医療従事者・高齢者が優先 一般供給は秋以降か

コロナに対応できる医療はどうなる

MeDaCaが開発した『自宅で簡単にPCR検査‐新型コロナウイルス‐』は、Amazonで検査キット(1万6500円)を購入後、唾液を採取して郵送すれば、最短で、検体到着2日後に検査結果がアプリで確認できる(写真提供/MeDaCa)

 欧米では2020年12月より接種が開始されている、新型コロナウイルスのワクチン。日本での接種開始予定は春頃とまだ少し先だが、医師でジャーナリストの村中璃子さんは「ワクチンはパンデミック収束の第一歩」と期待を寄せる。

「接種は、医療関係者や高齢者などを優先して始まります。一般の人への接種は、オリンピックを見込んで夏前に終わらせるよう急ぐか、次の流行シーズン直前の秋頃まで待つのかは、いまのところ未定です」(村中さん・以下同)

 インフルエンザとコロナは、ほとんど変わらないと考える人もいるが、死亡率はインフルエンザが約0.1%なのに対し、コロナは1.46%。80代以上に限れば10%を超える恐ろしい病気だ。

「安全性と効果が確認されたワクチンが手に入るようになり次第、流行を抑えるためにも、感染や重症化を防ぐためにも、最終的にはすべての人が接種すべきでしょう。接種率が上がれば上がるほどウイルスは流行しづらくなります。これがワクチンの集団効果です。人口の一部しか接種しないと充分な集団効果は得られません。2021年以降、冬が来れば、インフルエンザとコロナのワクチンの両方を接種するのが当たり前、そんな時代が来ることが予想されます」

 2020年11月に豪カンザス航空は、ワクチンが普及すれば国際線の利用客に接種を義務付けると発表し、話題になった。

 海外旅行前には新型コロナワクチンを接種し、出入国の際には検査を受けて感染の有無を確かめるのが当然な世の中になる日も、遠くないのかもしれない。

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