2020年は新型コロナウイルスの感染拡大により、エンタメ界は大きなダメージを受けた。そんな1年を経て、2021年のエンタメ界はどう変わっていくのだろうか──。
映画はコロナの影響で公開延期になった作品を含め、劇場公開予定がびっしり。トレンドウオッチャー・くどうみやこさんはこう言う。
「なかでも注目は『名探偵コナン 緋色の弾丸』『トップガン マーヴェリック』『ジャングル・クルーズ』です」
さらにこう続ける。
「『コナン』は24作目なのですが、アニメ映画界の寅さん的存在になっている。『トップガン』は1986年の第1作で訓練生だった主人公が、今回は教官となっている。青春時代に見た人には必見です。そして、『ジャングル・クルーズ』は人気アトラクションの実写版。大ヒットの可能性が高い」(くどうさん)
エンタメ批評家の阪清和さんも「映画界は大作が大渋滞状態」と言う。エンタメ批評家の阪清和さんも注目映画をこう語る。
「その中で、ぼくが注目するのは、『るろうに剣心』と『シン・ウルトラマン』。それに、故三浦春馬さんの出演作の『ブレイブ-群青戦記-』やNHKでドラマ化された『太陽の子』の映画版も話題を呼びそうです」(阪さん・以下同)
動画配信サービスの勢いも止まらないと阪さんは言う。
「コロナ禍で契約数が激増したNetflixなどの動画配信サービスは、潤沢な資金を活用してオリジナル作品の制作に積極的で、いまや一大勢力です。たとえば、アカデミー賞にノミネートされた『アイリッシュマン』のほか、『ストレンジャー・シングス』や『全裸監督』も成功例です」