レイザーラモンRGに田原俊彦ブームが到来しているようだ。1月7日、木曜パーソナリティーを務める『内山絵里加のふくわうち』(SBSラジオ)の15時台のコーナー『RGのずっと話してたい!』では、「今マジでトシちゃんブームです」と胸中を語り、『恋=Do!』『チャールストンにはまだ早い』『悲しみTOOヤング』をオンエアした。
RGの得意技といえば、“あるあるネタ”だ。共演者にお題をもらい、ヒット曲に乗せながら「あるある早く言いたい~」などと歌詞を替えて歌い、最後に「~しがち」などとお題の“あるあるネタ”で締める。2009年頃から、このスタイルが好評を博している。
以前『ごめんよ涙』を歌った際に「トシちゃんと声が似ている」と評されたというRGは田原俊彦の曲を「歌っていて気持ちいい。そういう歌が(あるある)ネタに使えると思って」と話し、「毎日、トシちゃんを聞きながら通勤しています」と曲の暗記に励んでいる。自身のツイッターでは、「#トシ練」というハッシュタグを付け、『君に薔薇薔薇…という感じ』『ラブ・シュプール』など連日にわたって、田原ソングを歌う姿をアップしている。ラジオで、韓国の人気グループBTSの話題が出ると、「BTSはBack to ToShi(バック・トゥ・トシ)の略」と返すほどハマっている様子だ。
RGにとって、田原の楽曲との出会いは転機になるのではないか。田原の1980年代のヒット曲は、ディレクターの羽島亨氏を中心に、作曲家の筒美京平氏や編曲家の船山基紀氏など作家陣が“歌って踊って魅せる”ことを常に意識してきた。船山氏は、かつてこう話している。
〈トシちゃんみたいに踊れる人には、必ず“決め”をいっぱい作るんですよ〉(2019年11月27日・TBSラジオ『伊集院光とらじおと』)
つまり、イントロやサビの直前、ラストなど様々な箇所に“決めポーズ”を入れやすいように曲を構成する。そのため、最後の歌詞を言う前に“間”が置かれることも頻繁にある。『君に薔薇薔薇…という感じ』『NINJIN娘』『シャワーな気分』『どうする?』『ジャングルJungle』などがその部類に入る。