年明けに開催された第6回上方漫才協会大賞で、文芸部門賞を受賞したお笑いコンビ・インディアンスが注目を集めている。2021年は彼らにとって飛躍の年となるのだろうか。
上方漫才協会大賞は、お笑い文化の継承と発展に向けて2016年からスタートした、主に若手漫才師をサポートするための賞。今年は1月11日に開催され、お笑いコンビ・ミルクボーイが大賞を受賞したほか、新人賞や特別賞、話題賞などの受賞者も選出された。
インディアンスが受賞した文芸部門賞は、ネタの台本や表現方法が優れたお笑い芸人に贈られる賞。大賞でこそないものの、漫才師として確かな実力を持った者のみが獲得できる賞なのである。今年はインディアンスのほか、キングブルブリン、もも、ヒューマン中村、ラフ次元といったお笑いコンビが受賞した。
2009年に結成されたインディアンスは、ツッコミ担当のきむとボケ担当の田渕章裕からなる吉本興業所属のお笑いコンビ。もともと大阪で活動していて、2016年4月以降は東京へと拠点を移して活躍するようになった。
インディアンスの魅力について、お笑い評論家のラリー遠田氏はこう解説する。
「インディアンスは、田渕さんのしつこくて力強い暴走気味のボケが売りの実力派漫才師です。勢いのある掛け合いで確実に大きな笑いを起こします。
ツッコミ担当のきむさんは田渕さんに比べると地味な印象がありますが、『しくじり先生 俺みたいになるな!!』に出演した際には、自分の不甲斐なさに涙を流して悔しがったことでも話題になりました。きむさんのキャラクターがもっと表に出るようになれば、さらなる活躍が期待できると思います」