この春、明石家さんま(65才)とマツコ・デラックス(48才)が、TBSの新番組で共演することが内定したという。しかし、この共演がライバル局で大きな波紋を呼んでいる。
「TBSはこの4月から、大幅改編をします。テレビ業界のトレンドとして同一曜日の縦の流れが意識されています。成功例が日本テレビの日曜日。17時半の『笑点』に始まり、『真相報道バンキシャ!』、『ザ!鉄腕!DASH!!』、『世界の果てまでイッテQ!』、『行列のできる法律相談所』と、家族で楽しめる番組が数珠つなぎに並び、高視聴率にも繋がっています。TBSは『半沢直樹』などを放送してきた21時台のドラマ『日曜劇場』が高視聴率なので、そこに繋げるための発射台として夕方の番組を強化したかった。そこに、さんまさんとマツコさんという大物コンビをキャスティングすることに成功。日曜18時半からを想定しているようで、もちろんバラエティーです」(広告代理店関係者)
一方、この2人の共演内定に複雑な表情を浮かべるのは、フジテレビのバラエティー番組関係者だ。
「さんまさんとマツコさんといえば、フジテレビの『ホンマでっか!?TV』での共演が有名ですよね。二人の軽妙なやり取りは番組の売りでもありました。それが、フジではなくTBSで見られるようになるのは複雑な気持ちです……」(フジテレビのバラエティー番組関係者)
マツコは昨年9月、放送開始から10年間も出演していた『ホンマでっか!?TV』を突然卒業していた。この卒業をめぐって、さんまは当時、意味深なことを語っていた。
マツコの卒業から10日後の9月26日、さんまは自身のラジオ番組でこの件に触れ、「マツコは5年前から(『ホンマでっか!?TV』を)辞めたがっていた」「でも、俺とのつき合いもあるから、一生懸命5年も頑張ってやってくれていたんですよ」と内情を明かしたのだ。実はこの「5年前」に、ある事件が起きていたという。
「当時、マツコさんが信頼する『ホンマでっか!?TV』の女性チーフプロデューサーが、番組から外されたんです。マツコさんは、この人事を理不尽に感じた。この一件から、局サイドに不信感を募らせていったようです」(芸能関係者)
さらにこじれたのが、2020年の人事だった。マツコが長年信頼していたスタッフ数名が、『ホンマでっか!?TV』を去ったのだ。
「懇意のスタッフがいなくなったことで、自分がこの番組にいる必要性はもうないと感じたようです。マツコさんは義理堅い一方で、自分がこうだと思ったら譲らないタイプ。仕事は“一緒にやりたいと思ったスタッフとしかやらない”という明確な基準を持った人でもあるんです」(前出・芸能関係者)