2021年は丑年。丑年のタレントたちの活躍も期待される。そこで、放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、丑年生まれの女優たちについて、今年の展開を分析・予想する。
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U21世代として大注目された女優たちも今年36才を迎え…
『ドデスカ!』(メ~テレ)の新年初回。「驚ろいた~通信」(=私が出演している水曜日のエンタメコーナーのタイトル)の打ち合わせのため、担当のSディレクターと話していたら、「新年なので丑年生まれの人たちにスポットを当てましょう」と。
「ジャニーズが多いですよね?」と答え、『ジャニーズカウントダウン2020~2021』(フジテレビ系)での“ウッシッシ8”のメンバーをスラスラ言い始めた私でした。ちなみに、メンバーは、関ジャニ∞の大倉忠義クン(35才)、Kis-My-Ft2の北山宏光クン(35才)、A.B.C-Zの五関晃一クン(35才)、Sexy Zoneの松島聡クン(23才)、King & Princeの平野紫耀クン(23才)、神宮寺勇太クン(23才)、SixTONESの森本慎太郎クン(23才)、Snow Manの目黒蓮クン(23才)と超豪華。
しかし、ヘビーウオッチャーとも言うべき“朝ドラ”(NHK連続テレビ小説)通のSディレクターは、「朝ドラ女優が多い」とキッパリ言うのでした。
調べてみたら、『ひまわり』(1996年度前期)の松嶋菜々子サン(47才)、『純情きらり』(2006年度前期)の宮崎あおいサン(35才)、『ちりとてちん』(2007年度後期)の貫地谷しほりサン(35才)、『ゲゲゲの女房』(2010年度前期)の松下奈緒サン(35才)、『べっぴんさん』(2016年度後期)の芳根京子サン(23才)と確かに多いのです。そして現在オンエア中の『おちょやん』のヒロイン、杉咲花サン(23才)も年女でした。
杉咲サンと同じ、今年24才になる1997年生まれの女優さんには、今田美桜サン(23才)、松本穂香サン(23才)、桜井日奈子サン(23才)、そして『あさが来た』(2015年度後期)でヒロイン・波瑠サン(29才)の娘役を好演した小芝風花サン(23才)も。いずれも、何年か先の朝ドラのヒロイン候補と言える女優さんばかりなのです(皆さん、すでにオーディションには行っていると思いますけれど)。
あの『あまちゃん』(2013年度前期)以来、NHKさんの“パターン”というべきものは、ヒロインではないけれど朝ドラで輝いていた女優さんを大河ドラマや自局(BSや地方局含む)のあらゆる枠のドラマやバラエティーで育てていくということ。『あまちゃん』→『水族館ガール』主演の松岡茉優サン(25才)、『あまちゃん』→『土曜スタジオパーク』MCの足立梨花サン(28才)、『あさが来た』→『透明なゆりかご』主演の清原果耶サン(18才)。清原サンは満を持して、2021年度前期の『おかえりモネ』に主演することが決まっています。
この流れでいうと、『あさが来た』後も『ヒロシマ8.6ドラマ ふたりのキャンバス』主演、『そろばん侍 風の市兵衛』第2部「雷神」ヒロイン、『歪んだ波紋』ヒロイン……と“囲い込み”ともいうべき小芝風花サンに大注目です。なかでも私は主演作『トクサツガガガ』が大好きでした。美少女でもあるのに、OLさん役もやれる人。NHK同様、“囲い込み”に近いテレビ朝日系での『ラッパーに噛まれたらラッパーになるドラマ』や『妖怪シェアハウス』、1月23日スタートの『モコミ〜彼女ちょっとヘンだけど〜』も楽しみです。
バラエティーでは関西人ならではのハッキリした物言いも魅力だし、本気でフィギュアスケート選手になるべく頑張っていた体育会系な性格も女優業に活きていると思います。
そして、今年36才になる1985年生まれの年女も超豪華なんです。前述の宮崎サン、貫地谷サン、松下サン、『おひさま』(2011年度前期)に出ていた満島ひかりサン(35才)、マイコさん(35才)、『マッサン』(2014年度後期)に出ていた相武紗季サン(35才)と、ここでも朝ドラ強し、ということがわかりました。
さらに、綾瀬はるかサン(35才)、上戸彩サン(35才)、蒼井優サン(35才)が! つまり、かつて“U21”といわれて大注目された女優さんたちが年女を迎えたというワケなんです。ほかに木南晴夏サン(35才)やシシド・カフカさん(35才)という個性派もいらっしゃる。
既婚者もバツイチもいる1985年生まれですが、現在独身のかたは、昨今、多くの女優さんが結婚を決めた“35才”のうちに決めるのではないでしょうか。そうなると、綾瀬サンや満島サンあたりの電撃ゴールインはあるような気がします。