新型コロナウイルス感染拡大を受けて、11の都府県に緊急事態宣言が発出された。極力外出を避けて生活をせざるを得ないなか、運動不足になる人も多いだろう。
あるいは、運動はしたいけど、走って外で息が上がるのは、少し怖い。それなら家でずっとこもっていた方が──そう考える人も多いかもしれない。
しかし、外出はできるだけ控えるべきといっても、運動は例外だ。坂根Mクリニックの坂根みち子院長はこう語る。
「家にばかりいることで、免疫力、体力が落ちてしまう人もいます。ひとりで行うトレーニングにはまったくリスクはないので、どんどんやってください。ただ、飛沫や接触、エアロゾルなどを通じた感染対策を取っていないジムに行ったり、相手と接触するようなスポーツをしたりするのは避けましょう」(坂根さん)
室内でも畳一畳分のスペースがあれば、腹筋やスクワットといった簡単な筋トレができるが、屋外で体を動かせば、気分転換になるだけでなく、太陽の光を浴びることができる。
国際医療福祉大学病院内科学予防医学センター教授の一石英一郎さんは次のように解説する。
「紫外線はウイルスを不活化させる効果が指摘されており、免疫力を高めるビタミンDを体内で合成もしてくれます」(一石さん)
巣ごもり生活でたまったストレスも発散できるし、コロナ感染予防効果も期待できる。やはり、運動に害はないということだ。