ライフ

私、コロナに感染したかも… 1人暮らしアラ還記者を苛む「猜疑心」

せsrg

コロナ感染がついつい気になってしまう世の中だから…(写真はイメージ)

 体当たり企画などを得意とする『女性セブン』のアラ還ライター“オバ記者”こと野原広子が、世の中で話題になっているトピックにゆる~く意見を投げかける。今回は、コロナ禍で自分のなかに生じた“猜疑心”についてのお話です。

 * * *
 新型コロナの最も怖いところは、知らぬ間に感染して、死に至ることに尽きると思う。その次に怖いのが経済的な打撃で、収入の道を断たれて、生きることをあきらめる人が続出すること。さあ、どうする。今日はいいとしても、明日は? 来月は?

 もうやんなっちゃう。来る日も来る日も、テレビをつければこんな話ばっかりだもん。それを、高収入を得ているに違いないワイドショーの司会者やコメンテーターから深刻そうな顔して言われてもなぁ。

 まあね。テレビ画面の向こうにいる人たちは、元からの素養に加えて、努力に努力を重ねてそこにいる。そして稼いでいる。「なんか、文句ある?」と聞かれれば「はい、すみません」と謝るしかないんだけどね。

 そんな気持ちの行ったり来たりにくたびれた私は、しばらく前からワイドショーを見なくなった。コロナの重大事はニュースで知ればいい。それ以上の解説は、ネットで拾い読みするからいいよ、と。まあ、テレビは消せばただの黒いパネルだもの。文句があるなら見るな、っていうことなんだよね。

 だけど、見なきゃ済むことばかりじゃない。2度目の緊急事態宣言で、「不要不急の外出をしないように」との発出以来、ほとんど引きこもりの私。どうしても出かけないとならない仕事や、食材や生活用品の確保のための必要最低限の外出しかしないで、ひたすら家にいる。

 それができるなら、何も心配ないだろうと言われそうだけど、先日、朝起きたら、体がだるくて起き上がれないの。あわてて体温をはかると平熱。食欲はある。咳は出ない。食べ物の味はする。でも起きられない日が2日続いた。

 実は私、更年期を過ぎた頃から、低気圧が近づいてくると体がドスンと重たく感じて、朝、起きられないようになったの。低気圧が高気圧に変わると、ケロッと何事もなかったように元気になる。これ、気象病というんだってね。

 そういえば子供の頃、おばあちゃん子だった私は、年寄りが天気の話ばっかりしているのが不思議だった。その理由が還暦を過ぎたら、よくわかる。体調を支配するのは天気。気の持ちようも、天気次第なのよ。

 しかし、そこに“新型コロナ”が割り込んできて以来、余計なことを考えるようになった。

 誰とも会っていないと言ったけれど、実は半日だけ、友達M子(63才)と会って、公園を散歩したのよね。誰かと会って話がしたかったの。

関連キーワード

関連記事

トピックス

氷川きよしが紅白に出場するのは24回目(産経新聞社)
「胸中の先生と常に一緒なのです」氷川きよしが初めて告白した“幼少期のいじめ体験”と“池田大作氏一周忌への思い”
女性セブン
公益通報されていた世耕弘成・前党参院幹事長(時事通信フォト)
【スクープ】世耕弘成氏、自らが理事長を務める近畿大学で公益通報されていた 教職員組合が「大学を自身の政治活動に利用、私物化している」と告発
週刊ポスト
阪神西宮駅前の演説もすさまじい人だかりだった(11月4日)
「立花さんのYouTubeでテレビのウソがわかった」「メディアは一切信用しない」兵庫県知事選、斎藤元彦氏の応援団に“1か月密着取材” 見えてきた勝利の背景
週刊ポスト
多くのドラマや映画で活躍する俳優の菅田将暉
菅田将暉の七光りやコネではない!「けんと」「新樹」弟2人が快進撃を見せる必然
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
NEWSポストセブン