体脂肪率はわずか6%。鍛え上げられた体を武器に、筋肉タレントとしてもブレーク中の武田真治(48才)の新型コロナウイルス感染が判明したのは1月4日のこと。14日に完治したものの、わずか2日後にインフルエンザに感染。17日から出演予定だったミュージカルを休演して、体調の回復を待つことになった。
今シーズンのインフルエンザの感染者数は激減している。厚生労働省によれば、昨年11月30日から今年1月10日の全国の感染者は401人。前年の同時期の47万3954人からみれば1000分の1だ。武田のように新型コロナとインフルエンザの“連続感染”となれば、さらに稀なケースといえる。
日頃から運動を欠かさず、健康的な日々を送っているはずの武田が、なぜ立て続けにウイルスに侵されてしまったのか。秋津医院院長の秋津壽男さんが指摘する。
「脂肪は体の“保温材”ともいわれ、武田さんのように体脂肪率が低いかたは、体温を保持できずに35℃台の低体温になりやすい傾向にあります。体温と免疫力は密接な関係にあり、体温の低下は免疫力の低下に繋がります。
免疫機能が正常に保たれる体温は36.5℃前後で、体温が1℃下がると免疫力は30%低下するともいわれています。そのため、体脂肪率が低いかたは、新型コロナやインフルエンザといったウイルスに感染しやすい可能性があるんです。体脂肪率が10%以下の人は注意が必要です」
理想的な体脂肪率の目安は男性が10~19%、女性は20~29%とされている。
「反対に体温が上がれば、免疫力も高まります。もちろん体脂肪がつきすぎるのも健康によくないのですが、免疫力を考えるのであれば、体脂肪率は理想よりもプラス10%くらいがいいといえます」(秋津さん)
健康維持の敵である体脂肪が、コロナ禍においては“盾”になりそうだ。
※女性セブン2021年2月11日号