今年に入って事務所移籍で世間をにぎわせた若手女優の森七菜(19)。1月下旬の映画『ライアー×ライアー』の完成報告イベントの帰り道、少し疲れた表情を見せていた。
移籍騒動の発端は、1月14日夜に、前所属事務所の公式ホームページから何の発表もなく森のプロフィールが消えて、公式Instagramも削除されたことだった。ファンたちが「トラブルか?」と騒ぐと、翌15日には大手芸能事務所SMA(ソニー・ミュージックアーティスツ)への移籍が報じられた。
最終的には24日にSMAが森との業務提携を発表して決着。エージェント業務提携を発表した文書の中で森は、〈この度はファンの皆様、関係者の皆様にご心配をおかけしてしまい申し訳ありません。感謝の気持ちを忘れず、皆様に笑顔を届けられるよう努力してまいりますので引き続き応援頂ければ幸いです。今後ともよろしくお願いいたします〉と記したが、多くは語らなかったため、謎めいた移籍のように見られていた。
電撃移籍がメディアを騒がせたが、テレビ局のドラマ制作関係者は、「森さんは、たしかに争奪戦になるほどの逸材です。才能豊かで、以前から将来性ナンバーワンと評判でした」と話す。
森は2016年、中3のときに地元大分県でスカウトされると、すぐにネスカフェのCMにオーディションで選ばれた。ある広告代理店関係者は「このCMは、かつて映画『セカチュー(世界の中心で、愛をさけぶ)』で、当時16才の長澤まさみさんをヒロインに大抜擢した行定勲監督(52才)が撮影。また金の卵を発掘したかと注目されるきっかけになりました」と解説する。
2018年に行われた大ヒットアニメ映画『天気の子』のヒロイン役の声優オーディションを2000人以上の中から勝ち取り、一気に出世街道へ。翌2019年はヒットドラマ『3年A組-今から皆さんは、人質です-』の生徒役。そして若手女優の登竜門、日本テレビの『全国高等学校サッカー選手権大会』の公式応援マネージャーに。昨年は、NHK朝の連続テレビ小説『エール』でヒロインの妹役、続いて10月クールではTBS系『この恋あたためますか』で連ドラ初主演と、まさに昇り龍の勢いで芸能界の最前線に駆け上がってきた。