芸能界の第一線で活躍するジャニーズタレントたち。歌って踊れるのは当たり前だが、とりわけダンスがうまいのは誰か─―。そんな疑問に答えられる人物が、少年隊の『仮面舞踏会』、光GENJIの『STAR LIGHT』など数々の名曲を手がけた伝説の振付師ボビー吉野さん(62才)だ。妻でダンサーのひろみさんとともにジャニーズの所属タレントのレッスン講師を長年務めてきた。
いまは、司会業の大御所である中居正広(48才)も生徒の1人だ。
「中居はね、ダンスに関しては真面目でどんどん上達していったんだ。好きで一生懸命覚えるからいろいろできるタイプ。もともと藤沢(神奈川)のヤンキーだから私服は派手だったけどね(笑い)」(ボビーさん)
ボビーさんにとってSMAPのメンバーはデビュー前から印象的だったようだ。
「動けるのは剛(草なぎ・46才)。運動神経がいいから最初はいちばん踊れたんだよ。トータルでよかったのは森(且行・46才)だな。スタイルもいいし体もしなやかで動きがバチッと決まるんだ」(ボビーさん)
一方で、スタイルのよさがマイナスに働いたのは稲垣吾郎(47才)だった。
「長い手足はバチッと決まれば格好いいけど、コントロールできないと邪魔で形が崩れちゃう。そのいい例が吾郎なの(笑い)。最初にJr.で入ったときは見られたもんじゃなかった。不器用で、ダンスレッスンというより、リハビリだったね(笑い)。これまで見てきた中で最強に踊れない1人だったんじゃないかな。でも、そこからメチャクチャ努力したんだよね。あれだけちゃんと踊れるようになっているのは本当にすごいよ」(ボビーさん)
センスがあって、見せ方がうまいのは木村拓哉(48才)。木村は当時、とがっていて、ボビーさんに怒られたことを自身のラジオで何度か語ったことがある。
「NHKでのリハーサル時にガムをかんでいたら『出てけ!』とぼくに言われたと、木村がラジオで話したんです。それを聞いて確かに当時は木村も生意気だったので、『やる気がないなら帰れ』と言ったことがあったかもな、と思い出しました(笑い)」(ボビーさん)