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他番組と何が違う?千鳥の『クセスゴ』にお笑いファンが注目するワケ

滑ってもOK。千鳥の2人が笑いに変えてくれる安心感

滑ってもOK。千鳥の2人が笑いに変えてくれる安心感

 お笑いコンビ・千鳥(大悟とノブ)の人気が止まらない。『相席食堂』(ABCテレビ系)、『テレビ千鳥』(テレビ朝日系)など多数のレギュラー番組を抱える中で、今年に入ってからも新たな冠番組『千鳥vsかまいたち』(日本テレビ系)がスタートするなど、文字通り飛ぶ鳥を落とす勢いだ。

 そんな千鳥のレギュラー番組のなかでも、お笑いファンの間で注目度が高いのが、昨年から始まった『千鳥のクセがスゴいネタGP』(フジテレビ系)だ。

 テレビ局に勤務しバラエティ系番組の制作担当の男性・Aさん(20代)は、同番組の「スゴさ」についてこう語る。

「この番組は、今をときめく人気芸人から今後注目の新人芸人まで、キャスティングが素晴らしいです。それだけでなく。別の番組では披露できないようなマニアックなネタ、つまり『クセがスゴい』ネタが見られるとあって、コアなお笑いファンの視聴者にもウケています。

『全力!脱力タイムズ』(フジテレビ系)を担当しているスタッフが手掛けているもあり、シュールな笑いに満ちている。そこで披露されるネタは、今でも熱狂的なファンがいる『あらびき団』(TBS系・2007~2011年)に近い印象です。この番組も、“あらびき”なネタを見せるというもので、通常のネタ番組とは違うコアなファンがついているのではないでしょうか」(Aさん)

 よしもとの劇場に通うことが日課だという東京在住のお笑いファンの男性・Bさん(30代)は、同番組と他のバラエティ番組との違いについてこう語った。

「いま、『M-1グランプリ』(ABCテレビ・テレビ朝日系)のようなショーレースに向けて、ガチガチに作り上げてきたネタを見る機会が増えていますよね。いかにすべらないネタをするか、どれだけウケるか、と言わんばかりのバトルだと、こっちも集中して見なければならない気がして、疲れてしまうこともある。そんななか『クセスゴ』のネタは、そういう縛りを取っ払って、本当にやりたいネタを披露してくれている気がします。

『滑ってもOK、クセが強くてもOK』というのは、千鳥がコメントで必ず面白くしてくれる、という安心感があるからこそ成立する。千鳥の2人の技量を実感しますし、こちらもゆるい気持ちで観られるのが心地よいです。

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