2015年のドラ1で、新人王も獲得した髙山も早6年目。俊足・好打で長打力もある万能選手として早くからレギュラーを期待されていたものの、ここまでは伸び悩んでいる。矢野監督は「佐藤と俊がお互いライバルとして『よーし負けへんぞ』って。俊は絶対あるよ」と、ポジション争いの筆頭格に位置付けている。
8年目の陽川は代打や途中出場が多いものの、特に長打力に魅力があり、チーム内では「ゴリラ」の愛称で呼ばれる。昨季は秋口から糸井に代わってライトのレギュラーを務めた。キャンプの紅白戦では4番を任されている。
そして2年目の井上広大は将来の主軸を期待される逸材。履正社高校では主砲として甲子園優勝を経験し、新人だった昨季はほとんど二軍生活だったが、ウエスタンリーグで本塁打・打点のタイトル争いに加わる活躍を見せて、優秀選手賞、新人賞、努力賞を受賞。まだ19歳だが、187センチ・97キロの体格とパワーは、大卒の佐藤に引けを取らない。今年は1軍キャンプに帯同し、年齢では上の佐藤に対して、「負けたくないという気持ちもある」とライバル心をむき出しにしている。
「勝負は2月9日から始まる練習試合7試合と27日からのオープン戦15試合になるが、まずはそこに出場できるか。外野のレギュラー争いは間違いなく激しくなる」(同前)
近本やロハスも、うかうかしていられないかもしれない。