2010年にAKB48じゃんけん大会で優勝し、一躍話題となった同グループの元メンバーでタレントの内田眞由美(27才)。アイドルをしながら開店した大衆焼き肉店「焼肉IWA」(東京都新宿区)は今年7周年を迎えるが、オープン時の5000万円の借金を現在も返済中だ。新型コロナウイルスの影響で危機的という経営状況を本人が語った。
――2回目の緊急事態宣言、さらには延長も決まり、店の経営は大丈夫?
内田:すごく苦しくて、史上最悪と呼べるくらい厳しい。良い時と比べたら、売り上げは9割減です。1回目の緊急事態宣言の時もお客さんは少なかったんですけど、そのときは通販に力を入れて、購入していただけました。2回目ともなると消費する元気もなくなっているのか、通販も伸びません。
アルバイトの子たちもあまり入れることができなくて、「ごめんね」と言いながらお休みしてもらっています。うちはアルバイトの女の子とお客さんが会話で楽しめるのもウリなのですが、距離を取らなければいけないので、こんなんじゃなかったのにな、って悲しくなります。
――不況のなか、工夫していることは?
内田:元々遠方から来ていただける方も多かったので、コロナが落ち着いたらまた来ていただけるように、後から使えるお食事券をオンラインで販売したり、テイクアウト限定のメニューやお弁当を作ったりと努力しています。
新メニューも考案しています。最近考えたのは、ビネガーサワーです。私はリンゴ酢が好きなので、この時期に大切な免疫力アップにつなげたいと思い、健康的なメニューを作りました。お酢の割合が難しくて、私はすっぱめが好きなのですが、できるだけその人の好みに合わせて作ったり、見た目も可愛くするためにカットフルーツを入れたりしました。
――20時までの時短営業をどう思う?
内田:それがニュースに流れた時にTwitterで、「もし夜7時にラストオーダーになったらどうしますか?」と訊いたらすごく反響があって、「7時なら行かない」という答えがほとんどでした。なかには「頑張って行くよ!」という方もいたんですけど、「平日の仕事終わりじゃ無理」という声が多くて、それはそうだよねって。実際に今はその状況です。
閉店時間が早まった分、本来夕方5時スタートだったのを1時間前倒ししました。ランチは元々やっていなかったんですけど、夜だけじゃ厳しいので始めようかと思案中です。
――1日6万円の協力金で足りますか?
内田:ありがたくはあるんですけど、全然足りないですね。だったら遅くまでやっちゃったほうがいいじゃん!という気持ちを抑えています。申請の手続きは時間も手間もかかるので、やることが多いんです。でもきっと政府がそう決めるということは、飲食店の夜の営業が感染拡大の懸念点なんだと思うので、我慢しかないです。
交友関係のある飲食店は、緊急事態宣言があけるまで休業しているところも多いです。開けているほうが赤字になるので。それでも給付金や助成金だけでは足りません。売り上げが激減しているので、働いてくれているアルバイトの子たちに給料を払えなくなるのが一番つらいことなので、そうは絶対にならないようにしたいと思っています。
飲食ももちろんですけど、観光業の方も大変ですよね。私は旅行が好きなのですが、よく行っていた宿がなくなったり苦しんでいると、それだけでつらくなります。もっと助けが欲しいと思っちゃいますね。