背筋を伸ばして自撮りすべし
SNSにどっぷりハマるのは得策ではないが、SNSにつきものの「自撮り」自体には、ストレス発散効果がある。
米カリフォルニア大学アーバイン校の実験で、自撮りをすると気分が前向きになることがわかった。理由はシンプルで、きれいに写った自分を見ると、気分がよくなるから。
「きれいな自分の姿を見ると、幸福感と自己肯定感が増します。人からこう見られたいという理想の自分に近いほどいいので、加工アプリなどでシミやしわを消したり目を大きくしたりするのも大いにやってください」
自撮りをすると、必然的に笑顔をつくることになるのも理由の1つだ。脳科学者の杉浦理砂さんはこう話す。
「楽しい気分でなくても、口角を上げるだけで脳が“笑っているということは、いま私は楽しいんだ”と錯覚し、ドーパミンなどの快楽物質が出て、本当に楽しい気分になります。
ただし、深刻な悩みを抱えているときは、自分の気持ちに反して無理に笑顔をつくるのは逆効果だという報告もあります。笑顔で脳をダマすのは、“なんとなく元気がないな”くらいのときにしてください」
自己肯定感を上げて不安を解消するには、背筋を伸ばすのも効果的。米ハーバード大学の研究で、背筋を伸ばして堂々とした姿勢をとるだけで、行動力ややる気を引き出すテストステロンの分泌量が増え、ストレスホルモンの減少が見られた。
※女性セブン2021年2月18・25日号