ライフ

コロナ禍でのストレス問題 家族のSNSチェックは注意、自撮りは◎

(写真/Getty Images)

自粛生活のイライラはいつ爆発するかわからない(写真/Getty Images)

 新型コロナウイルスの感染拡大によって、生活様式は大きく変わった。外出時のマスク着用は当たり前となり、ソーシャルディスタンスを保ち、会話も最小限。できるだけ自宅から出ないようにして、リモートワークも一般的になった。

 そんな生活にストレスを覚える人も少なくない。なかには、日々の不満をSNSに吐き出して、ストレスを軽減しているという人もいる。中国・北京航空航天大学の調査では、ネガティブな感情のときに、自分の気分をSNSでつぶやくと、10分ほどで暗かった気持ちがノーマルになり、それが1.5時間継続することがわかった。

『図解ストレス解消大全』(SBクリエイティブ)の著者で明治大学教授、心理言語学者の堀田秀吾さんは、SNS利用に際する留意点をあげる。

「当然ながら、誹謗中傷や罵詈雑言を書かないこと。というのも、脳は自分が言った言葉と、人から言われた言葉を区別できないのです。“バカ”“死ね”などという暴言を書くと、それが他人に対するものであっても、脳は”自分が悪口を言われた”ととらえ、自分で自分を傷つけることになります」

 感情にまかせて第三者を誹謗中傷し、訴えられる事件が後を絶たない。SNSへの悪口の書き込みは、そうしたリスクもあることは覚えておきたい。

「そして、できれば、家族や恋人とは、SNSでつながらない方がいい。カナダのゲルフ大学の研究によれば、家族や恋人のSNSをチェックするほど、嫉妬心が高まりやすい。女性ほどその傾向が強いこともわかりました」(堀田さん・以下同)

 例えば、家の中ではブスッとしている夫が、フェイスブック上で職場の同僚や同級生と楽しそうにメッセージをやりとりしているのを見たら、誰しも心穏やかでなくなるはず。嫉妬や羨望は、うつを引き起こす要因にもなり得る。たとえ親しき仲でも、お互いのSNSには近づかない方が賢明だ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

復帰会見をおこなった美川憲一
《車イス姿でリハビリに励み…》歌手・美川憲一、直近で個人事務所の役員に招き入れていた「2人の男性」復帰会見で“終活”にも言及して
NEWSポストセブン
遠藤敬・維新国対委員長に公金還流疑惑(時事通信フォト)
公設秘書給与ピンハネ疑惑の維新・遠藤敬首相補佐官に“新たな疑惑” 秘書の実家の飲食店で「政治資金会食」、高額な上納寄附の“ご褒美”か
週刊ポスト
高市早苗首相(時事通信フォト)
高市早苗首相の「官僚不信」と霞が関の警戒 総務大臣時代の次官更迭での「キツネ憑きのようで怖かった」の逸話から囁かれる懸念
週刊ポスト
男気を発揮している松岡昌宏
《国分騒動に新展開》日テレが急転、怒りの松岡昌宏に謝罪 反感や逆風を避けるための対応か、臨床心理士が注目した“情報の発信者”
NEWSポストセブン
水原受刑者のドラマ化が決定した
《水原一平ドラマ化》決定した“ワイスピ監督”はインスタに「大谷応援投稿の過去」…大谷翔平サイドが恐れる「実名での映像化」と「日本配信の可能性」
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(Instagramより)
「球場では見かけなかった…」山本由伸と“熱愛説”のモデル・Niki、バースデーの席にうつりこんだ“別のスポーツ”の存在【インスタでは圧巻の美脚を披露】
NEWSポストセブン
モンゴル訪問時の写真をご覧になる天皇皇后両陛下(写真/宮内庁提供 ) 
【祝・62才】皇后・雅子さま、幸せあふれる誕生日 ご家族と愛犬が揃った記念写真ほか、気品に満ちたお姿で振り返るバースデー 
女性セブン
村上迦楼羅容疑者(27)のルーツは地元の不良グループだった(読者提供/本人SNS)
《型落ちレクサスと中古ブランドを自慢》トクリュウ指示役・村上迦楼羅(かるら)容疑者の悪事のルーツは「改造バイクに万引き、未成年飲酒…十数人の不良グループ」
NEWSポストセブン
現在は三児の母となり、昨年、8年ぶりに芸能活動に本格復帰した加藤あい
《現在は3児の母》加藤あいが振り返る「めまぐるしかった」CM女王時代 海外生活を経験して気付いた日本の魅力「子育てしやすい良い国です」ようやく手に入れた“心の余裕”
週刊ポスト
熊本県警本部(写真左:時事通信)と林信彦容疑者(53)が勤めていた幼稚園(写真右)
《親族が悲嘆「もう耐えられないんです」》女児へのわいせつ行為で逮捕のベテラン保育士・林信彦容疑者(53)は“2児の父”だった
NEWSポストセブン
リクルート社内の“不正”を告発した社員は解雇後、SNS上で誹謗中傷がやまない状況に
リクルートの“サクラ行為”内部告発者がSNSで誹謗中傷の被害 嫌がらせ投稿の発信源を情報開示した結果は“リクルートが契約する電話番号” 同社の責任が問われる可能性を弁護士が解説
週刊ポスト
上原多香子の近影が友人らのSNSで投稿されていた(写真は本人のSNSより)
《茶髪で缶ビールを片手に》42歳となった上原多香子、沖縄移住から3年“活動休止状態”の現在「事務所のHPから個人のプロフィールは消えて…」
NEWSポストセブン