また、ヒラハタクリニックに訪れた後遺症患者808人のうち、168人が休職、13人が解雇に追い込まれている。経済的な問題まで生じ、その不安からさらに症状が悪化する懸念もある。
複合的な原因が考えられるため、前出・公平医師は「症状をどう改善させるかは、非常に難しい問題だ」と指摘する。
「抗うつ薬や抗不安薬などの薬だけで解決するのか疑問です。患者さんを取り巻く環境をより良くすることが大事で、コロナサバイバーの人たちの周囲、そして社会全体がサポートできる仕組みが必要だろうと思います」
※週刊ポスト2021年2月19日号