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石橋貴明、戦力外通告からの復活で「あこがれの生き方」に

Twitter、Instagramの公式アカウントも開始した(AFP=時事)

Twitter、Instagramの公式アカウントも開始した(AFP=時事)

 テレビの世界から“戦力外通告”を受けたとんねるず・石橋貴明(59)の逆襲が始まった。公式YouTubeチャンネルの登録者数はうなぎ上り。バブル時代の寵児としてキャリアをスタートした大御所芸人が、現代の若者たちからも支持され続ける理由とは何か。

 20年を超える長寿番組『とんねるずのみなさんのおかげでした』(フジテレビ系)終了後、石橋はもがいていた。直後の2018年4月にスタートした冠番組『石橋貴明のたいむとんねる』は、なかなか結果が振るわず、昨年3月末終了という短命に。一方、相方の木梨憲武(58)は、音楽活動や創作活動に注力して、全国で個展を開くなど活躍を続けていた。石橋は、ネット上を中心に「現代のニーズとズレている」と揶揄される事態へと陥った。

 しかし、そんな石橋がYouTubeという新天地で奇跡の大復活を遂げた。『とんねるずのみなさんのおかげでした』も手がけた盟友、テレビディレクターのマッコイ斎藤氏の提案により、2020年6月に開設した公式YouTubeチャンネル『貴ちゃんねるず』の登録者数は153万人を突破した(2021年2月現在)。

 同チャンネルは、モーニングルーティーンや「話題の〜〜してみた」のような、いかにもYouTuberらしい企画ではなく、コロナ禍で苦境に喘ぐ飲食店を訪れながら辛口採点で料理を評価する「東京アラートラン」などの独自企画をふんだんに打ち出しているのが特徴だ。テロップの出し方といった演出も地上波バラエティの雰囲気が濃く、石橋はYouTubeでもバラエティ番組の王道を貫き、それが評価されている形と言えそうだ。

 破竹の勢いのままに、1月31日には『情熱大陸』(TBS系)に出演した。同番組で石橋は、『みなおか』終了に言及しており、「人生のほとんどを懸けていた番組でしたし、それが終わってしまって、精神的にもあまり良くなかった。その後、テレビの仕事も少なくなってきた。『戦力外通告』だなと」と当時の苦しい胸の内を吐露した。

 しかし、今では芸能人YouTuberの代表格だ。『情熱大陸』で石橋は、若者から握手を求められる機会が増えたことを明かし、「YouTubeのすごさですよね」と語っていた。「最初にテレビに出始めたときみたいに、自分たちがおもしろいってことを出す。シンプルに戻れた」とYouTuberのやりがいについても話しており、新天地での活動を素直に楽しんでいるらしい。

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