ファンタジー、コメディー、恋愛、医療モノ、刑事モノなどバラエティーに富んだ良作揃いとなっている今クールのドラマ。演技の勉強のために、放送されているほぼすべてのドラマをチェックしているというナイツの塙宣之(42才)が、結末を見逃せないドラマを大発表する。
塙がまずあげたのは、近年マンガ原作やリメークが多いなか、オリジナル作品で注目される『天国と地獄~サイコな2人~』(TBS系・日曜21時)だ。正義感あふれる刑事(綾瀬はるか・35才)と猟奇的な殺人鬼(高橋一生・40才)の魂が入れ替わるサスペンスで、今クールのドラマで断トツの視聴率を記録する。
「謎が謎を呼ぶ展開で、先が読めず、すっごく面白いです」(塙・以下同)
最終回に向けての最大の見どころは、「真犯人」は誰なのか。ネットでも殺人鬼の高橋が実は犯人ではないとの説が強く、犯人探しが盛り上がっている。
「出演者全員が犯人に見えますが、大どんでん返しの予想は、綾瀬さんの相棒刑事役の溝端淳平くん(31才)。仕事のできないダメキャラで押しているけど、実は彼が殺人鬼で、わざとダメキャラを演じていたらメチャメチャ怖い……。サブタイトルの『サイコな2人』とは本当は誰と誰のことなのかも気になります」
深夜枠ながら、世の女性が「私のことだ」と熱い視線を送るのは『その女、ジルバ』(フジテレビ系・土曜23時40分)。夢も結婚も仕事もあきらめた40才のOL・新(池脇千鶴・39才)が熟女バーで働くことをきっかけに、内面から輝いていく様子が描かれるが、「池脇さんがノーメイクな感じでありのままをさらけ出していてビックリ」と塙も注目している。
やつれたアラフォーOLを見事に演じる池脇の役作りに加え、脇をがっちり固める熟女女優陣も話題だ。
「彼女の同僚のホステス役の真飛聖さん(44才)は元宝塚で、直接お会いしたこともあるのですが、メチャメチャきれい。でもこのドラマだと本当に工場で働いている女性のように見えるんですよね。熟女好きなぼくは、女性がアンチエイジングすることに大反対。つまり、『アンチ・アンチエイジング』を提唱しているので、絶対に見逃せない」
ほかのドラマと一線を画すストーリーもお勧めポイント。
「ほかのドラマが若い子に焦点をあてるなか、『ジルバ』は中高年が生きてきた過去に光をあてている。特にいまの日本をつくってきた70~80代の苦労を取り上げるのがすごいですよね。最終回では熟女バーでさまざまな出会いをした新が最終的に誰かと恋に落ちるのか、バーをやめて自立するのかが気になるところ。終盤で物語が2019年まできたので、現在のコロナ禍までつながるのかどうかも注目したい」
韓国ドラマのリメークである『知ってるワイフ』(フジテレビ系・木曜22時)は、恐妻家の大倉忠義(35才)が過去にタイムスリップして、妻の広瀬アリス(26才)を学生時代のマドンナ・瀧本美織(29才)と入れ替えるファンタジーなラブストーリー。