ライフ

SNS写真が評判のアラフォー経営者「あれが本物のわたし。現実は仮の姿」

SNSの中の自分が本当の私(イメージ)

SNSの中の自分が本当の私(イメージ)

 すでに映えの時代ではないという声もあるが、こと自撮りについては、理想の何かを表現しようとする人が多いだろう。だから美肌やデカ目などの加工人気は衰えないし、SNSでは別人という写真を掲載している人は少なくない。ライターの森鷹久氏が、元ヤマンバギャルのアラフォー美女が、SNSで理想の私を手に入れるまでを聞いた。

 * * *
 SNSを眺めていると、時に目を見張るような美しい人の投稿を目にする。

 透き通るような白い肌にツンと伸びた鼻先。子供のように柔らかそうな栗色の長髪、そして顔面の三分の一ほどもある大きな目。顎などは三角定規をひっくり返したようなシャープさ……。まじまじと見てみると、その強烈な違和感に気がつき、この人は「整形手術」をしているのではないか、そして「写真修正アプリ」を使い、現実の顔やスタイルとは程遠い「加工」をしているのではないか、そんな疑念を抱く人も少なくないだろう。かの人々たちは、周囲に「違和感」を抱かれていることに、どう思っているのか。いや、そのことに気がついていない可能性もあるのか。

「SNSの中の私が『わたし』なんですよ。現実は仮の姿、というか」

 筆者の取材に応じてくれたのは、都内の美容系サロン経営・星野妙子さん(仮名・30代後半)。30代ではあるが、10代20代に人気のInstagramやTikTokなどのSNSを使いこなし、サロンの宣伝はもちろん、自身のライフスタイルを毎日発信し「いいね」の数も毎投稿に100近くつくなど、それなりのユーザーが星野さんの投稿を好意的に捉えていることがうかがえる。

 しかし、冒頭で「違和感」と書いたように、実際に星野さんと会ってみると、SNS写真とのギャップというか、あまりの別人っぷりに唖然としてしまった。筆者の前にいる星野さんは、スマホ画面の中にいた人物ではなく、筆者の同級生にもいそうな、ちょっと派手目な雰囲気をまとった「普通の人」なのである。さらにその日はすっぴんにマスク、ニットキャップという出立ちだ。星野さんはいう。

「きっかけは中学時代に初めて撮った『プリクラ』でした。私のコンプレックスは、口の両サイドに深いシワがあることで、写真を撮る時にはピースをしてそこを隠していました。それがプリクラだと、白飛びして目立たなくなる。すごく気に入りました」

関連キーワード

関連記事

トピックス

田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
暴力団幹部たちが熱心に取り組む若見えの工夫 ネイルサロンに通い、にんにく注射も 「プラセンタ注射はみんな打ってる」
NEWSポストセブン
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
宇宙飛行士で京都大学大学院総合生存学館(思修館)特定教授の土井隆雄氏
《アポロ11号月面着陸から55年》宇宙飛行士・土井隆雄さんが語る、人類が再び月を目指す意義 「地球の外に活動領域を広げていくことは、人類の進歩にとって必然」
週刊ポスト
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン