最近では「NiziU」を輩出した『Nizi Project』(ニジプロジェクト)や、BTSのプロデューサー陣が仕掛けた『I-LAND』(アイランド)など、オーディション番組自体が一つのエンタメコンテンツとして人気を集めているが、そうしたなかで俄然注目度が増しているのが、中国で行われている男性アイドルグループオーディション番組『創造営2021』だ。
テンセントグループ傘下で、動画配信サービスを手掛ける「WeTV」から配信されている同番組は、2021年2月17日にスタートしたばかりだが、放送開始すぐに6000万回再生を突破するなど、驚異的な人気を誇っている。
この番組の注目度を高める呼び水となったのが、驚異的なスキルを披露した日本人参加者たちの存在だ。エンタメ業界に勤務するAさん(30代)は、次のように語る。
「『創造営2021』は、アイドル練習生90名が参加する非常に大きなオーディション番組です。『総造営』シリーズは2018年にシーズン1(『創造101』(中国版プロデュース101))が放映されて、今回でシーズン4になります。勝ち抜いたメンバーがアイドルグループとしてデビューできるというものですが、日本のほか中国、ロシア、タイなどさまざまな地域から有望な参加者たちが集まっています。
今回、番組に出演している日本人は合計17名。放映早々、大きな話題となったのは、日本人メンバーのスキルの高さです。参加メンバーや審査員が軒並み驚愕するほど。ルックスも含めて注目を集めたのが、Kazuma(カズマ)、Mika(ミカ)、Caelan(ケーレン)の3人。また、日中混合ボーイズユニットのメンバーでもあり、ダンサー界隈では広く知られている『WARPs UP』(エイベックス・マネジメント)のメンバーが参加していることも話題となっています」(Aさん)
このメンバーについて、K-POP業界に詳しいライター・Bさん(30代)は、こう説明する。
「今回、日本人参加者のなかでも、もっとも熱い視線が注がれているのが『WARPs UP』のRikimaru(リキマル)とSanta(サンタ)の2名です。彼らが他の参加者と最初に対面するシーンでは、すでにその存在を認知していた中国人参加者が熱狂し、驚嘆したほど。というのも、彼らはすでにアイドルグループとして活動しているほか、K-POPのコレオグラファー(振付師)界隈ではよく知られた存在だからです。