2月23日、天皇は61歳の誕生日を迎えた。新型コロナウイルスの感染拡大で一般参賀や「宴会の儀」などは中止となったが、皇居ではそれに代わるお祝い行事が行なわれた。実はその直前、宮内庁を騒がす出来事が──。
天皇誕生日の午前10時頃、天皇・皇后を乗せた公用車が赤坂御所から皇居・半蔵門口に到着した。
半蔵門には誕生日を祝う人だかりができていた。天皇・皇后は車の中から微笑みながら、そのまま皇居の中へと入っていった。しかし、その数分後に現われた紀子皇嗣妃の乗った公用車は、対照的な動きを見せた。
天皇・皇后の車を見送った余韻もあり、群衆は半蔵門前の歩道を塞いだまま。車はしばらく皇居に入れず、交差点の真ん中で数十秒ほど“立往生”してしまった。現場にいた関係者が言う。
「しびれを切らしたのか、紀子さまの車列の先頭にいた警護車両が急発進して、歩道近くまで車を寄せた。それに周囲の警察官が気づき、群衆を誘導して道をあけた。皇居入りする紀子さまの表情は険しく見えました」
“特別扱い”されたくない
なぜこのようなことが起こったのか。宮内庁関係者が言う。
「天皇・皇后両陛下が公務の際に自動車で移動する場合、安全確保のため通行時はすべて青信号になるよう調整されます。それは皇太子時代からの慣例です。しかし、秋篠宮家は一般の車両と同様に赤信号で停車する。そのため今回のような連携ミスが起こってしまったのではないでしょうか。
皇嗣殿下となられた秋篠宮さまは皇位継承順位1位、悠仁さまは2位です。交通事故のリスクなどを考えれば皇太子に準ずる待遇として、信号を止めてもよいはず。実際に、宮内庁ではそうすべきだとの声も上がっていた。しかし秋篠宮さまは“信号を止めずともよい”とご指示されているようなのです」
秋篠宮皇嗣は、以前から“皇族の特別扱い”を嫌う傾向がある。