国内

天皇陛下がケーキを落とされて… 場を和ませた雅子さまのお茶目な姿

岩手県の被災者らとオンラインで懇談された(宮内庁提供)

岩手県の被災者らとオンラインで懇談された(写真/宮内庁提供)

 心ない批判を浴び続けた「平成の皇太子妃」は、それでも、足繁く被災地へと通われた。いま、彼女が「令和の皇后」として活躍される背景には、どん底でも自分のスタイルを貫き続けて生まれた、被災地との「奇跡のご関係」があるという。

 教育振興プログラム「OECD東北スクール」で生徒総括リーダーを務めた佐藤陸さんは、雅子さまとの出会いでその後の人生が大きく変わったという。『素顔の雅子さま』(河出書房新社刊)など皇室関連の著書が多い放送作家のつげのり子さんは次のように話す。

「東宮御所での活動報告の際、両陛下を前にした陸さんたちはガチガチに緊張して、出されたケーキにも手を付けられずにいました。そこで、陛下が緊張を解こうと“じゃ、私から”と率先してケーキを召し上がったのです。

 ですが、陛下はうっかりケーキの欠片を落としてしまった。そんなご様子を見た雅子さまは“あら……”と言って、クスリと笑顔を見せられました。雅子さまのお茶目な姿で、一気に場が和んだのです」

 当時高校3年生だった陸さんは、卒業後にアメリカへ留学予定であることを両陛下に伝えたという。

「雅子さまは陸さんを“体に気をつけて頑張ってくださいね”と励ましてくださった。彼は、留学先の慣れない環境でくじけそうになったとき、その言葉を思い出し、乗り越えることができたそうです。陸さんは福島の復興と経済の活性化を実現するという将来の目標に向け、いまは東京で経験を積んでいます。“雅子さまから希望と勇気をもらった。雅子さまの言葉があったからここまでこられました”と話す陸さんの笑顔を、いまでも思い出します」(つげさん)

国民を励まされ、国民に励まされる

 3月4日の被災地・岩手県への“オンライン行幸啓”で雅子さまと対話した淺沼ミキ子さんも、雅子さまの心遣いに胸を打たれたという。淺沼さんは当時25才だった長男の健さんを震災で失い、2013年5月に津波避難の大切さを呼びかける絵本『ハナミズキのみち』(金の星社刊)を出版した。

「雅子さまはモニター越しに身を乗り出すようにして、何度もうなずかれながら、うまく言葉の出てこない私の話を優しく聞いてくださいました。

 亡き息子に対して何ができるか、悩みながら絵本づくりを続けていた時期もありました。そんな私に雅子さまは“本当にお母さまとしておつらい思いをなさったと思います。ほかの方のため、後世のため、動き出されたことは、本当にお強かったと思います”と声をかけてくださった。“強かった”という言葉が、いまもはっきりと胸に響いています」

関連記事

トピックス

中居の女性トラブルで窮地に追いやられているフジテレビ(右・時事通信フォト)
「スイートルームの会」は“業務” 中居正広氏の性暴力を「プライベートの問題」としたフジ幹部を一蹴した“判断基準”とは《ポイントは経費精算、権力格差、A氏の発言…他》
NEWSポストセブン
騒動があった焼肉きんぐ(同社HPより)
《食品レーンの横でゲロゲロ…》焼肉きんぐ広報部が回答「テーブルで30分嘔吐し続ける客を移動できなかった事情」と「レーン上の注文品に飛沫が飛んだ可能性への見解」
NEWSポストセブン
大手寿司チェーン「くら寿司」で迷惑行為となる画像がXで拡散された(時事通信フォト)
《善悪わからんくなる》「くら寿司」で“避妊具が皿の戻し口に…”の迷惑行為、Xで拡散 くら寿司広報担当は「対応を検討中」
NEWSポストセブン
中居の女性トラブルで窮地に追いやられているフジテレビ(右・時事通信フォト)
【約4割がフジ社内ハラスメント経験】〈なぜこんな人が偉くなるのか〉とアンケート回答 加害者への“甘い処分”が招いた「相談窓口の機能不全」
NEWSポストセブン
男性キャディの不倫相手のひとりとして報じられた川崎春花(時事通信フォト)
“トリプルボギー不倫”4週連続欠場の川崎春花、悩ましい復帰タイミング もし「今年全休」でも「3年シード」で来季からツアー復帰可能
NEWSポストセブン
中居の女性トラブルで窮地に追いやられているフジテレビ(右・時事通信フォト)
【被害女性Aさんが胸中告白】フジテレビ第三者委の調査結果にコメント「ほっとしたというのが正直な気持ち」「初めて知った事実も多い」
NEWSポストセブン
佳子さまと愛子さま(時事通信フォト)
「投稿範囲については検討中です」愛子さま、佳子さま人気でフォロワー急拡大“宮内庁のSNS展開”の今後 インスタに続きYouTubeチャンネルも開設、広報予算は10倍増
NEWSポストセブン
中居の女性トラブルで窮地に追いやられているフジテレビ
「スイートルームで約38万円」「すし代で1万5235円」フジテレビ編成幹部の“経費精算”で判明した中居正広氏とX子さんの「業務上の関係」 
NEWSポストセブン
記者会見を行ったフジテレビ(時事通信フォト)
《中居正広氏の女性トラブル騒動》第三者委員会が報告書に克明に記したフジテレビの“置き去り体質” 10年前にも同様事例「ズボンと下着を脱ぎ、下半身を露出…」
NEWSポストセブン
「岡田ゆい」の名義で活動していた女性
《成人向け動画配信で7800万円脱税》40歳女性被告は「夫と離婚してホテル暮らし」…それでも配信業をやめられない理由「事件後も月収600万円」
NEWSポストセブン
昨年10月の近畿大会1回戦で滋賀学園に敗れ、6年ぶりに選抜出場を逃した大阪桐蔭ナイン(産経新聞社)
大阪桐蔭「一強」時代についに“翳り”が? 激戦区でライバルの大阪学院・辻盛監督、履正社の岡田元監督の評価「正直、怖さはないです」「これまで頭を越えていた打球が捕られたりも」
NEWSポストセブン
現在はニューヨークで生活を送る眞子さん
「サイズ選びにはちょっと違和感が…」小室眞子さん、渡米前後のファッションに大きな変化“ゆったりすぎるコート”を選んだ心変わり
NEWSポストセブン