今年2月19日、天皇は誕生日前の記者会見で眞子内親王の結婚問題についてこう発言した。
「国民の間で様々な意見があることは私も承知しております。このことについては、眞子内親王がご両親とよく話し合い、秋篠宮が言ったように多くの人が納得し喜んでくれる状況になることを願っております」
多くの人が納得してくれる状況──小室氏と眞子内親王がそれを実現するのは容易ではない。
だが、当初は国民からの批判を浴びながらも、長い時間をかけて結婚を受け入れられた前例がイギリスにはある。チャールズ皇太子と結婚したカミラ夫人だ。英王室に詳しいジャーナリストの多賀幹子氏はこう話す。
「長くチャールズ皇太子と不倫関係にあったカミラ夫人は、ダイアナさんへの思いが強い国民から嫌悪され、パンを投げつけられたこともある。まだ彼女にネガティブな感情を持つ国民も多いが、それでも献身的に慈善活動や公務に取り組み、常に目立たず夫を立てることで少しずつ評価を上げてきています」
小室氏が“将来の天皇の義兄”として受け入れられる日は果たしてやってくるのだろうか──今後の一挙手一投足が注目される。
※週刊ポスト2021年4月2日号